2015_08
05
(Wed)16:40

お妃様の安眠 その後3


お暑うございますこんにちは、あさです。
今回のお話は閲覧注意です。
夕鈴が可哀想ですので、苦手な方はご無理なさらず!
この続きは、今回を読まずとも意味が通るように書くつもりです。

楽しい話ばかりを書いていたいのですが、そうもいかず。
申し訳なく思っております。

でも書く私っていったい何。
病気か。
そうか、病気なのか。











*ご注意下さい*
夕鈴が辛い思いをします。
このお話を読まなくても意味が通るように次を書くつもりですので、苦手な方はご無理なさらないで下さいね。















ほんとうに、宜しいですか?
では、どうぞ。





































【設定 本誌ネタバレからかけ離れた妄想】
《お妃様の安眠 その後3》


「あれ?」
「どうした。」

運河沿いのこの街に支店を構えてもう半年。
今日も忙しく荷車の采配をしていた几鍔は声だけで返事をした。

「なんか変わった事でもあったか?」
「アニキ、あれ夕鈴じゃ、」
「なに?!」

一年近く前に自分の前から消えた幼馴染。
探しても仕方がないと知りながらも、最後に残してくれたあの笑顔にもう一度会いたくて。
折に触れその消息を追っていた。

「どこだっ!」
「ほら、あの角の店…って、いない?見間違いじゃないと思うんですけどねえ。」

店の者が指さした先。
運河に突き当たる角の、小奇麗なそこ。

「…なんの、店だ?」

今まで何度も前を通ったはずなのに何の印象も残ってない、その店。
手広い商いで知られる几商店。
その跡取りとして育ってきた几鍔は、ふっと口を噤んだ。

人目につかない店、ってのは。
ほぼ間違いなく裏の顔がある。

「本当に、夕鈴だったのか?」
「ええ、顔見ましたもん。間違いないですよ。」
「分かった、ちょっとここで待ってろ。」

ったく、アイツは。
裏がありそうな店でなにやってんだ?
あのうさん臭い役人に騙されて裏稼業の手伝いでもさせられてんじゃないだろうな。

「次の荷揚げまでには戻るから、あとはやっとけよ。」
「了解ですアニキ!」
「行ってらっしゃいアニキ!」
「夕鈴を連れ戻すんですねアニキ!」

おおっ!と盛り上がる子分たち。

「違うっ、そんなんじゃねえっ!」

俺は、ただ。
ただ。

「……放っとけないだけ、だ。」

ただ、もう一度会いたい。

それだけ、だ。







「こちらの布は、蒼玉国で流行っております品でございます。」
「え、ええ。綺麗ですね。」

そういえば紅珠が着ていた衣装の柄と似ているわ。

そんな事を思っているうちに、様々な品が眼前に並ぶ。
これは、まずい。

「あの、私持ち合わせがなくて、」
「そんな事は宜しいんですよ、貴女はこの店の方なんですから。」
「え?」

にこにこと笑う、店主。

「さ、お茶でも。どうぞお座りください。今日は本当に良い日だ…お付き合い下さいませんか?」

かたん、と椅子を引く店主。
余りに自然なその動作に引き込まれ、夕鈴は腰をかけてしまった。

「ありがとうございます…美味しい。」
「東の果てより取り寄せた茶でして、甘い微睡を与えてくれるのです。」
「まどろみ、って、」

あ。
気づいた時にはもう遅くて。
立ち上がろうとして足がもつれた。

「おや危ない。大事な商品に傷がついてしまうじゃないですか。」

床の上でもがく夕鈴に笑いかける店主は、あくまでも優しい。
罪悪感の欠片さえ感じられぬそれに、心臓が凍り付いた。

「さあ、奥へ。」
「い、や、」

ずるずると引きずられ、暗い部屋へと連れ込まれる。

「はなし、て、」
「おや、まだ話せるとは。少し耐性があるのかな?」

ごろりと転がされ、仰向けにされる。
堅い床から伝わる冷たさが恐怖を煽る。

「このままでは頭が辛そうだ。」
「や、」

すっと髪を解かれて広げられて。
よく黎翔がそうするように、手で梳かれる。
気持ちが、悪い。

「これはこれは、絹の様ですね。本当に今日は良い日だ。こんな上物が手に入るとは。」
「な、にを、」
「何って、検品ですよ、検品。不良品を輸出したとあっては白陽国の名に傷がつくでしょう?」
「けん、」
「なかなか評判が良いのですよ、白陽国の女性は。狼陛下が前王のような女狩りをしないから、貴女のような美女が多く残っていてね。」

事態を察した夕鈴から血の気が引く。

「わ、たし、うられ、」
「大丈夫、私はこう見えても腕が良くてね。高値で売ってあげますからきっと立派な玩具になれますよ。良かったですね、お客様。」「なんで、す、って、」
「お喋りの時間はここまで。急がねば仲介屋が来てしまう。検品検品、と。」
「っ、や!」

何の遠慮もなく帯が解かれる。
手慣れた手つきが衣装を剥いでいく。
あっという間に肌着だけにされ、男が感嘆の声を上げた。

「見事な肌ですね。狼陛下のお妃様だって顔負けだ。」
「やめ、」
「どれ、色を…。」

肌に空気を感じて、夕鈴はぎゅっと目を瞑った。

陛下。
ごめんなさい、陛下。

「薄紅…と。色づくと何色かな?」
「っ、」

もう、ダメ。
陛下に二度と会えない。
こんなことされて、会えない。
会いたく、ない。

「円やかで見事ですね。」
「……。」

血が冷えていくのが分かる。
さっきまであんなに疼いていた身体が氷のように冷たくなる。

陛下にもう、会えないなら。
いっそ。

カラカラに乾いた口内。
ゆっくりと舌を移動させて、犬歯を突き立てる。
だが。

「おっと、危ない。死んでも売れるだろうが生きている方が高値なんだ。」
「むぐっ!」

顎が外れそうなほど布を押し込まれて、息が詰まる。

「大人しくなさい、どうせ助けなんか来ない。さて、続き続き。」

自分のあちこちをまさぐる、男の手。
まるで他人事のようなその光景は、絶望そのもの。

「爪先まで磨き上げられて…膝の形もいい。これは期待できそうだ。」

ありとあらゆる後悔に襲われて、気が遠くなる。
なんとか逃げ出さねばと、必死にもがく。

「着やせする性質、か。腰は細いが臀部は充実しているな。では、いよいよ肝心の、こちらを…。」

ぐっ、と膝が開かれる。
男の口の端が上がり、いやらしく笑う。

「見せてもらいますよ。」

お願い、陛下。
助けに、こないで。

だが、その願いも空しく。

「う、わあっ!!」
「やり過ぎたよアンタ。最悪の死に方想像しな、その上を行ってやるから。」

聞き慣れた隠密の声がした。







「几鍔くんっ!」
「李翔?!」

静かなたたずまいの店先。
賑やかな往来から取り残されたようなその場所で、隻眼と紅瞳が鉢合わせた。

「やっぱりてめえが夕鈴をっ!」
「夕鈴の居場所を知ってるのかっ!」

互いに互いの襟を掴む。
至近距離で絡み合う殺気混じりの視線。
鼻先が触れ合うほどの距離で囁き合った。

「どういう事だ、李翔。夕鈴はてめえと一緒にいるんじゃねえのか。」
「説明は後だ。今は夕鈴の居所を探している。一刻も早く見つけねば彼女が危ない。」

黎翔の手の中にある、浩大からの手紙。
自分より先に彼女を探し当てた隠密は、夕鈴が怪しげな店に連れ込まれたと告げていた。

「今は私を信じてくれ。彼女を無事に救い出したい。」
「……。」

探るように李翔を睨み付けて。
几鍔はふぅっ、と息を吐いた。

「この店で夕鈴を見たって情報がある。」
「やはりそうか。」

今、大切なのは。
夕鈴の無事だ。
うさん臭い役人でも腕は立つ。
使えるものは何でも使おう。

「踏み込むぞ。」
「ああ。」

息を合わせて脚を蹴り上げ、扉を破こうとした時。

「来るなっ、陛下!」

斬り付ける様な浩大の声が聞こえた。





C.O.M.M.E.N.T

゜゜(´O`)°゜

こんにちは~(つд;*)

ハピエンを、ハピエンを祈っておりまする~!!

夕鈴の心の傷は深かろうとも、陛下、頑張って癒してあげて~(´;ω;`)

夕鈴も、何があっても側にいるって覚悟したよね!!はやまったらいかんけんね~!!


と、あさ様にお願いしてみる(>_<)

そして、蒼くん、元気ですか(ФωФ)←唐突
いやほら、癒しだから。

2015/08/05 (Wed) 17:37 | RON #- | URL | 編集 | 返信

きゃー!夕鈴頑張って!陛下助けに来たから!
何もされてないから大丈夫だからね(>_<)

そして蒼くん、私も近況が知りたいです。
かわいいですものね(*^^*)

2015/08/05 (Wed) 17:43 | まるねこ #- | URL | 編集 | 返信

RON様へ

大丈夫、ハッピーエンドしか書けない書き手です!←威張るな

強引に陛下に頑張ってもらいました。
無理がある展開ですが、笑って流して下さい。(笑)

蒼の消息をお尋ね下さって嬉しゅうございます。
我慢してたんですが、調子に乗って猫日記UPしました。
えへへ。


2015/08/05 (Wed) 19:11 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

まるねこ様へ

大丈夫ですよ!
きっと陛下が調子に乗って全部忘れさせてくれます!

蒼の近況、書いてしまいました。
猫日記と二次小説が混在する、カオスなブログと化しております。(笑)

2015/08/05 (Wed) 19:13 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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