2015_07
28
(Tue)23:09

常識について 2

こんばんは。
あさ、です。

思いつくままに書いたら陛下が悪さを致しました。(笑)
少し大人な感じのSSですので、R15でお願い致します。

お気をつけてお進み下さいませ。



【設定 本誌ネタバレ】
《常識について 2》


「続けていい?」
「ああ。」

ぎしっ、と音を立てて椅子に座り直す狼陛下。
脚を組み換え肘をつき、軽く目を瞑る。
少し眉根が寄った、黎翔。
困ったようにも見えるのにやはり嬉しげなその表情に。

「ここからが本題なんだけどさー。」

浩大は胸の内で微笑みかけた。







翌日。
政務室。

「では、護岸改修について。」
「……。」
「方淵殿と水月殿の報告書によると、今回の改修により難所と言われる河川の蛇行が、」
「……。」

じわり。
資料に落とされた筆先から広がる、墨の染み。
水月の筆による緻密且つ美麗な地図に真っ黒な湖が描かれた。

「へーいーかー。」

李順の髪が逆立つ。
どよどよとした気配に方淵が一歩後退る。
だが黎翔の心はここにあらず、だ。

「…殆ど知らない、のか。」

小さな呟き。
すぐ後ろで李順が歯噛みをするが、そんなものは黎翔には届かない。

これを、あそこに。
それで子どもができる。

「それだけ、だもんなぁ。」

ほとんど何も知らないのと同じじゃないか。

「どうしよっかな。」

うん。
どうしようかなぁ。

「知らないってことは、さ。」

僕が全部教えていい、ってことだよね?

「さて。」

何から教えよう。

「目を瞑っちゃダメ、とか。」

声を我慢しちゃダメだ、とか。

「ああ、そうだ。」

一番大事なのは。

「恥ずかしがらないで、」
「陛下っ!!」

これ以上の独り言は誰にも聞かせられない。

「休憩致しますっ!」

黒い湖が海へと流れ込むより先に、政務室から人が消え。

「じゃあ、行ってくるね!」
「陛下、どちらへ?!」
「お嫁さんのとこー。」

国王陛下も消えた。







「夕鈴!」
「陛下?!」

かしゃん、と開いた檻の扉。
書物を読み進めていた夕鈴は驚いて立ち上がった。

「あれ?読書?」
「あ、はい。李順さんからの課題です。」

『白陽国史 壱』とぶっきらぼうに書かれたそれを黎翔はパタンと閉じた。
うん。
学習するのに机上ばかりは宜しくない。
実践も大切だ。
非常に、大切だ。

知らないのなら、好都合。
じゃない。
そう。教えてあげればいい。

「ね、夕鈴。僕たち夫婦になるんだよね。」
「はいっ。」

ぱあっ、と輝く夕鈴の顔。

「待ち遠しいです。」
「うん、僕も。」

黎翔による課外授業が始まった。



「少しだけ、知っておいた方が良いかと思って。」
「なにを…っ、ん、」

ぬるり。
言葉を紡ごうとした口の中に侵入する、甘いもの。
一切の音が聞こえなくなってただその感触に溺れていく。

「ふあ、」
「まだ。」

息を継ぐとすぐに次が来る。
隅から隅までを撫でられて、蹂躙されて。
ぎゅっと衣装を握りしめていた手から力が抜けるころ、ようやく解放された。

「へぃ、か。」
「そんなに可愛く呼んでくれるな。」

上気した頬と潤んだ瞳に煽られ、紅眼が妖しく揺らぐ。

「この先を教えたくなる。」
「んっ、」

つうっ、と落ちて行く黎翔の指が胸元に入り込んだ。

「あ、あっ、」
「見つけた。」

男にとってこれ以上なく魅力的な膨らみ。
滑らかで柔らかなそこに顔を埋めてしまいたい欲求を抑え込んで、黎翔は指を這わせる。

「や、あ!」
「気持ちいい?」

ふにっ、とした感触の頂きをくるりと撫でまわす。
爪先で引っ掻いて、尖り出すそれを転がして。
仰け反りながら甘い声を零す夕鈴の肢体に生唾を飲み込む。

「衣装を着たままで、この艶か。」
「んあっ、」

ぴくんっ、と跳ねる腰。
立ったままの夕鈴から力が抜けて。
黎翔は甘やかな匂いに包まれた彼女を寝台に運んだ。

「や、陛下、なに?」
「僕の妃に必要な勉強、だよ。」

とすん、と寝台に沈む夕鈴。
広がる髪が彼女を守るようで、その美しさに少し胸が痛む。
でも。

「べん、きょう…。」
「うん、僕が教えてあげる。それなら怖くないよね?」
「はい。」

ふわりと笑う夕鈴から、言葉が紡がれた。

「嬉しい…教えて?陛下。」

ああ、もう。
どこまで?
もういっそこのまま繋がってしまっても誰も文句は言わないはずだ。

「夕鈴…。」

ああ、わかっている。
相手は夕鈴。
僕の予想を軽々と飛び越える、彼女。
焦りは禁物。
ゆっくりと、ゆっくりと。
ご馳走は待てば待つほど美味しいのだから。

「少しずつ、ね。」

味見する程に甘くなる、君。
その心ごと抱き尽すためには。

「ゆっくり、教えてあげるから。」

初手が肝心、侮るな。

「今日は、少し触るだけ…。」
「んっ。」

身じろいだ夕鈴から香る、濃密な花の香。

――――我慢できるかな。

早くも揺らぐ黎翔の、戦いの日々はまだ始まったばかり。


ああ、早く、早く。

「欲しい、なあ。」

正直な狼の心の声がぽろりと落ちた。



C.O.M.M.E.N.T

うふふ・・・・・・・・

お風呂上りにこの艶話。
もう、感激ですっっ!!!

やはりあささん!
仕事が早い~~~

いいですよ、陛下!!
その先もちゃっちゃと教えてしまいましょう。

大丈夫、貴方の愛しいお妃兎は、のみこみが早いはずですよ~~

さぁ_!さぁ!!さぁ!!!
陛下、この先は????

うふふ~~~
疲れた私に素敵な萌えをありがとうです!!
ペコリン。


そして1番拍手だったの~~
嬉しいぃ~~~

2015/07/28 (Tue) 23:18 | 瓔悠 #- | URL | 編集 | 返信

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2015/07/29 (Wed) 00:55 | # | | 編集 | 返信

おはようございます。
きっと、次も座れるはずですよー(笑)
うふっ、陛下。
ちゃーんと正しく教えてあげてね。
壊さない程度に、ね?

2015/07/29 (Wed) 06:25 | くみ #17ClnxRY | URL | 編集 | 返信

瓔悠さまへ

本誌ネタバレ妄想SSは、本誌を読んだ勢いで書かねば書けなくなりますからね!
多少難があろうがなんだろうが、勢い大事(笑)

拍手ありがとうございます。
嬉しいです!

2015/07/30 (Thu) 12:55 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

お名前のなかった方へ

はじめまして。
あれこれと手取り足取り教える陛下を書くはずが、少々時間不足で申し訳ありませんでした。
ですが、楽しんで頂けたのなら幸いに存じます。

コメントありがとうございました。

2015/07/30 (Thu) 12:58 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

くみ様へ

こんにちは。
今朝は座れませんでした(笑)

ウキウキと教え込む陛下が脳内で展開しております。
悪人化してるんですが、どうしよう…。

2015/07/30 (Thu) 13:01 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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