2015_06
05
(Fri)17:15

蜜菓子

昨日友人と長電話しましたら、胃腸炎をうつしてしまいました。
我が家を席巻した胃腸炎。
その感染力は某ホラー並のようです。凄いな。
瓔悠さま、お嬢さま、お大事にね。
いや、まさか電話からうつるとは思わなくてだね。
申し訳ない。←うつるはずない

さて。
忙しい時によくやるのですが、制限時間をつけてSSを書きました。
今回は30分です。
誤字脱字その他、おいおい直します。
何でもこい!な方のみお進み下さいませ。
ああ、今日は疲れた。
甘いものが食べたいです。
【設定 本物夫婦】
《蜜菓子》


「妃は?」
「氾紅珠様とお会いになっていらっしゃいます。」
「そうか。」

ある日の昼下がり。
予定が変わり、思いがけず時間が出来た黎翔は愛しい妻の元へ向かった。
本当の夫婦になってから、まだひと月足らず。
黎翔は日ごと夜ごと艶やかさを増していく夕鈴を愛でることに生きがいを見出していた。
足早に、夕鈴のいる庭園へ向かう。
紅珠との茶会はいつでもできるが、昼日中から抱き合うチャンスは早々ない。
『いつもやってるでしょう!』という側近のツッコミが脳裏を過ったが、軽く無視した。

「こちらのお菓子は、この季節にしか作れないそうですの。」
「そうなの?」
「ええ、ごく少量しか採れない果物を使っていると。」
「まあ、そうなの…このお菓子、とっても綺麗ね。貴重な物なのに、良いの?」
「お妃様に是非召し上がって頂きたくて。」

徐々に近づいてくる二人の会話。
四阿でにこやかに語り合う二人は黎翔の存在に気づいていないようだった。

「陛下、お越しとは存じませず。」
「よい、構うな。」

遠巻きに彼女らを見守る侍女たちがいち早く黎翔に気づく。
慌てる彼女らを置き去りに、黎翔はずんずんと四阿に近づいた。

「美味しい!」

小さく切った菓子を一口頬張って。
嬉しそうに目を細める夕鈴が見える。
可愛い。

「お気に召しましたか?」
「ええ、とても!」

皿に乗っている菓子は、あとひとつ。
夕鈴はそちらには手を付けず、少し照れたように微笑んだ。

「あのね、紅珠。」
「はい、なんでございましょう?」
「このお菓子、ひとつ陛下に差し上げてもいいかしら。」

え。
僕に?
あんなに美味しそうに食べてたのに。
夕鈴が全部食べていいんだよ?

「陛下は毎日お忙しいから……お疲れの時は甘いものが良いでしょう?」
「まあそんな!陛下に献上させて頂くのでしたら邸の者に命じて新しいものを…。」
「ううん、いいの!今夜差し上げたいから、こちらを包ませてね。」
「宜しいのですか?」
「ええ、ありがとう紅珠。」

倹約家の夕鈴らしい。
そう思いながら近づいていく黎翔の頭上から小さな声がした。

「陛下。」
「なんだ、浩大。」
「李順さんから連絡が来た。なんか急用ができたからすぐ王宮に戻ってくれって。」
「……。」

小さな鳥を掲げる浩大。
その足に結んであった紙片を黎翔に手渡した。

「……ちっ。」
「舌打ちなんて行儀悪いよ王様。」
「うるさい。」
「せっかくお妃ちゃんと仲良くできると思ったのに、残念だったね。」
「死にたいか?」

射る様な視線を隠密に投げつけて。
黎翔は踵を返した。


その夜。
後宮。

「ただいま、夕鈴。」
「お帰りなさいませ、陛下。」

いつもより少し遅くに帰った黎翔を夕鈴は笑顔で出迎えた。

「今日もお仕事お疲れ様でした。」
「うん、夕鈴もお疲れ様。」
「私は紅珠とお茶をしていただけですから。」

にこっと笑ってお茶を淹れ。
さきほどの茶菓子を黎翔に勧める。

「紅珠からもらったんです。すごーくすごーく美味しいですよ。」
「ありがとう。」

素直に菓子皿を手に取る黎翔を嬉しそうに見つめる夕鈴。
きらきらと期待する様な目。
ふいに、美味しそうに目を細めていたあの可愛らしい顔を黎翔は思い出した。

「夕鈴。」
「はい。」
「ちょっと口開けて?」
「は…むぐっ!」

突然口中に押し込まれた菓子に驚く夕鈴。
黎翔の顔が近づいていく。

「一緒に食べよう?」
「んっ。」

上品な甘みと花の香りが混ざり合い、蕩けるような風味を醸し出し。
舌の上で絡み合いながら、ゆっくりと溶けてゆく。

「…おいしい、ですか?へいか。」
「うん、とっても。」
「よかった…陛下と食べたかったの。」

だって、とっても美味しかったから。

桜色に染まった頬が、黎翔の胸に寄り添い。
菓子よりも甘く蜜よりも濃厚な二人の時間が始まる。
何より甘く、幸せな。
二人だけの、蜜月の夜。

C.O.M.M.E.N.T

分け合うと幸せは倍になって、
悲しみは半分になるんだよ。。って、
二人とも分かち合える人と結ばれてよかったね。
わたしもほんわり幸せな気持ちになりました。

2015/06/05 (Fri) 19:06 | ゆらら #PzYVIlwM | URL | 編集 | 返信

はぁ~~~
幸せラブラブな二人から元気いただきました!!
ありがとです!!!
二人で甘いものを食べるのは、ホントに幸せな事だよね~~
分かるぅ~~~
陛下っっ!!口移しだなんて、さぞかし美味しかったでしょうね~~
しかし・・・・
いやぁ~~電話で話していただけなのに、起こりうるとは?!
もうビックリ仰天だったです・・・マジで。
『いやぁ~ウチは無いからね~』なんて呑気な事を言っていたから
バチが当たったのかも知れませんね~(笑)
ごめんっっ!娘よ~~と言う感じかな~~
彼女、夕方までぐっすりと寝入ってました。
私は1時間半ほど寝てましたよ。
今夜は無いといいけど・・・・・・。

2015/06/05 (Fri) 19:11 | 瓔悠 #- | URL | 編集 | 返信

きゃー!あまーい(≧∇≦)
ごちそうさまでした\(//∇//)\

2015/06/05 (Fri) 19:24 | まるねこ #- | URL | 編集 | 返信

まさか!

すごいですね~胃腸炎…。電話で感染って(笑)いや、笑い事じゃないですね(T-T)普段吐かない人が嘔吐って焦りますよね!我が家は上は吐き慣れしていたので(笑)またか~って感じでしたが(爆)下は心配しましたよ^^;
蜜月…よろしいですね~(*^▽^*)甘々なお二人が幸せです( ´艸`)

2015/06/05 (Fri) 19:37 | 行 #jxT87rSU | URL | 編集 | 返信

あっま~~~~~~~~~~い♡♡♡♡♡
ごちごちなのです♡∪//ノωノ∪

2015/06/05 (Fri) 19:56 | 桃月 #- | URL | 編集 | 返信

ゆらら様へ

幸せっていいですよね。
陛下と夕鈴が微笑み合っている所を想像しながら書きました。
ほんわりして頂けて嬉しいです。
ありがとうございました。

2015/06/08 (Mon) 08:13 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

瓔悠さまへ

その後、いかがでしょうか?
ご家族どなたにもうつることなく全快しておられますように!
看病お疲れさまでした。
少しでも休んで下さいね。

2015/06/08 (Mon) 08:14 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

まるねこ様へ

ど甘いSSを目指したのですが、この辺りが限界で(笑)
陛下は甘かったようです。←

2015/06/08 (Mon) 08:15 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

行さまへ

新婚万歳!ですよね。
もうどれ程甘かろうが皆が微笑んで許してくれるのが新婚さん。
一生新婚でいて欲しい。

2015/06/08 (Mon) 08:16 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

桃月さまへ

お粗末様でございました。
お口に合いましたなら幸いです!

2015/06/08 (Mon) 08:17 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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