2015_06
02
(Tue)16:30

巡り巡る 8

こんにちは。
長々と続いた「巡り巡る」。
これでほんとに最終回です。
お付き合い頂きありがとうございました。

この先はR18です。
大人の方のみお進み下さい。

では、もし宜しければ。
【LaLa7月号第71話ネタバレ妄想SS】
《巡り巡る8》



夏至に向かうこの季節。
なかなか夜は来ない。
疲弊していく官吏達を視線で射殺しながら国王は政務を進めて行った。

「李順、あとどれ程だ。」
「これで終わりです。」

ごとりと置かれた最後の一箱を、黎翔はぎらつく目で睨み付けた。

これが終われば。
これさえ終われば!

脳裏を過る芳しい香と白く柔らかな温もり。
がたん、と黎翔の腰が浮く。

「どうなさいました。」
「……なんでもない。」

目を瞑り、深呼吸を繰り返す。
逸る自分をどうにか宥めて、黎翔は筆を持ち直した。







「ただいま夕鈴っ!!」
「お、お帰りなさいませ、陛下。」

夕闇が濃くなるころ。
息せき切って駈け込んで来た黎翔を、目を丸くした夕鈴が出迎えた。

「そんなに急いで、どうなさったんですか?」
「早く夕鈴に会いたくてっ。」

ぜえぜえと肩で息をして。
汗だくの黎翔がにっこりと笑う。

「陛下、汗が。」
「あのね、夕鈴、」
「まずは座って冷たいお茶を召し上がってください。」

手早く冷茶の支度を始めた夕鈴に促されるがまま黎翔は卓に座った。

「夕鈴、明日から」
「さ、陛下汗を拭きましょうね。」

ひやり、と心地よい感触が首筋に触れる。
固く絞った手巾で汗を拭われて、汗と言葉が引っ込んだ。

「額も、失礼します。」
「うん。」

優しく拭われる感覚にうっとりと目を閉じる。

「気持ちいいですか?」
「ん。ありがとう。」

いけない。
このままではまた寝てしまう。
今夜こそは!

「夕鈴、」
「お茶をどうぞ。」

笑顔と共に手渡された冷茶。
黎翔は仕方なくそれを口に運んだ。

「いかがですか?」
「…甘酸っぱい。」

甘味のある味わいに驚く。

「お身体の疲れをとる果実が入っているんです。」
「ふうん、果物。」
「美味しいでしょう?」

ふわっと微笑む夕鈴。
甘酸っぱい果実の香と夕鈴の香りが混ざりあう。
美味しい。
こんなに美味しいものを三日間も。
想像するだけで血が滾りだす。

「落ち着かれましたら、湯殿にどうぞ。」
「夕鈴は?」
「私は陛下の後で…って、陛下?!」
「一緒に入ろう。」

しゅっ、と鋭い音を立てる絹の帯。
瞬く間に剥かれていく妃の衣装が床で踊る。

「散々焦らされたんだ。湯殿ぐらい大目に見てもらわなくては割に合わん。」
「何のお話ですかっ。脱がさないでっ。」

足を止めず湯殿へ向かう黎翔の腕の中、器用に落ちて行く夕鈴の衣。
最後の一枚を必死に守りながら、夕鈴は手足をばたつかせる。

「三日間楽しみだね、夕鈴。」
「はあっ?!」

ぽとり、と落ちた髪飾り。
夕鈴の悲鳴は途中で途絶えた。





「んんっ、」
「…はっ、夕鈴っ、」

湯殿の入り口で夕鈴を下ろし、そのまま口付ける。
だめだ、我慢できない。
欲望のままに押し倒して、噛みついた。

「もっと、だ。」
「…っ!」

咥内を犯す。
歯列を抉じ開けて歯がぶつかるほど、深く。
喉の奥に届かんばかりに舌を捻じ込み、深く貪る。
ほのかに感じる茶の甘味と果実の香り。
苦しそうに眉を顰めるその表情に、煽られた。

「や、だ、へいか、こわいっ。」
「ごめん、限界だ。」

愛してる。
短くそう云って、乱暴ともいえる手つきで乳房を揉み扱く。

「やっ、なんでっ。」
「ずっと抱きたかった。我慢した。もうだめ。」

形を変える乳房に顔を埋めて、強く吸い付いた。

「ああっ!」
「いい香りだ。」

白く柔らかな谷間から立ち上る香気。
待ち侘びたその香りに脳髄が痺れる。
何も考えられず、欲するがまま身体が動く。

「美味しい。」
「ひっ、あっ、」

舌全体を使ってねっとりと乳房を舐め回す。
頂きを指先で弄り回して尖らせて。
唇で挟み込み、軽く噛んで。

「ん―――っ!ああっ、やっ、やあっ!」

身体を捩りながら快楽を受け入れて行く夕鈴。
濃くなる香。
黎翔の口角が僅かに上がった。

「夕鈴、感じやすくなってる。」
「いやっ、言わないでっ。」

がくがくと震える細い腰。
くちゅっ、と蜜が零れる音がして、夕鈴の頬が朱色に染まる。

「ひょっとして…待ってた?」
「知りませんっ。」

ぷいっと横を向く夕鈴。
紅い瞳に喜色が浮かぶ。

「僕は抱きたかったよ。すごく抱きたかった。夕鈴に触れたくて気が狂いそうだった。君は違うの?」
「…ないしょ、です。」

夕鈴は消え入りそうな声でそう言って顔を覆う。
ああ、指の先まで桜色。
横を向いて丸まった夕鈴の内腿がとろりと光っている。
指の先で、そこをなぞった。

「んっ!」
「ほら、僕を待ってるんでしょ?」

ぐっ、と自身を押し付けると、くちゅりと絡みつく蜜と花弁。
ひくつきながら絡みついてくる秘所の入り口の熱さに、爆ぜそうになる。

「うっ、あっ…、くぅっ!」
「陛下?」

驚く、夕鈴。
身を捩った拍子にさらに深く咥え込まれて。
思いがけず飲み込まれた。

「あああっ!」
「うっ!」

ぬるっ、と奥まで入り込んできたそれに、夕鈴が爆ぜる。
ぐぷり、と夕鈴に咥え込まれた黎翔が狂ったように腰を動かして。
飛び散る蜜に溺れながら、抱き合う。

「もうっ、全部食べるまで止めない…からっ、覚悟しろっ。」
「あーーーーっ、や、深いのっ、奥だめっ突かないでっ、いっちゃうのっ!」

歯を食いしばって腰を振るう黎翔から飛び散る汗を受け止めて、夕鈴が撓る。
桜色の肌が一層強く薫り立ち、黎翔の身体を熱くする。

「三日、じゃ…っ、足りないっ!」
「や、へいか、もっと…あああっ!」

どこまでも甘く香る長い夜が、巡り始めて。
白陽国の季節は巡る。
ゆったりと、穏やかに。
蜜菓子   
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2015/06/02 (Tue) 17:40 | # | | 編集 | 返信

…我慢に我慢を重ねた陛下に3日で足りるのでしょーか?
3日間、閨に籠りっきりですかw
∪//ノωノ∪イヤン←

2015/06/02 (Tue) 17:58 | 桃月 #- | URL | 編集 | 返信

あぁ、やっとたどりついたね、陛下(笑)でも夕鈴壊れちゃうよー。
あまりに激しいと、と、おもいつつニヤニヤしてるわたくし。オホホホホ。
李順さんもお疲れ様でした〜。

2015/06/02 (Tue) 18:35 | くみ #17ClnxRY | URL | 編集 | 返信

。。。(lll __ __)バタッ

ふはははは。
喰らうがいい。
ちくしょう、三日も休みだなんて!
決めた来月から24日は休みにしてもらおう。
私だって夕鈴を食べ尽くしたい。
(;//́Д/̀/)ハァハァ
甘い果実ってどんなかなあ。

2015/06/02 (Tue) 19:12 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

ますたぬ様へ

我慢は苦手な陛下の我慢。
反動がちょっとあれですが、書いていて楽しかったです。
またいつでもお越し下さいませ。

2015/06/03 (Wed) 14:08 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

桃月さまへ

足りないと思います。
どうするんだろう…。
李順さんの胃が心配です。

2015/06/03 (Wed) 14:09 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

くみ様へ

反動って怖いですよね。(笑)
ごめんなさい、と心の中で夕鈴に謝りながらのラストでした。
楽しんで頂けたなら幸いです!

2015/06/03 (Wed) 14:10 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

羽梨さまへ

お休み大事。
体力心配だな。
無理をし過ぎないようにお願いします。
甘いんだよ、果物。
きっと桃より甘いんだ。
梨より瑞々しいんだ。
かぷっとするとじゅわっと。
いいなあ、陛下。

2015/06/03 (Wed) 14:13 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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