2015_04
22
(Wed)20:17

ごちそう

こんばんは、あさです。
ちょっと考えさせられる事がありまして、二次活動そのものについてどうしたものかと思い悩んでおります。
普段使わない頭を使ったので、脳みそが煮えて煮えて。(笑)

先日頒布させて頂きました、本。
お手に取って下さった皆様、本当にありがとうございます。
そして、お願いです。
どうか転売は勘弁して下さいっ。
オークションとか(ノД`)・゜・。
いや、まだ見かけた訳ではないのですが、気になってしまって。

できる事ならば、このままここでのんびりと書き続けて行きたいです。
更新ペースが落ちようが、自己満足でつまらないSSだろうが。
原作の素晴らしさを讃え、陛下と夕鈴への愛を叫び続けたい。←鬱陶しいだろ
狼陛下大好きな皆様とコメントのやり取りしたりしていたい。
羽梨さまと一緒にいたい。←ベタ惚れ

そんなこんなを考えながらも、SS書いてみました。
すいません。(;´・ω・)

では、もし宜しければ。
【設定 本紙ネタバレ 少し未来】

《ごちそう》




「……広い。」

ちゃぷん、と響くお湯の音。
呟いた声が、湯けむりで霞んだ天井に吸い込まれていく。

「なんかちょっと、深い?」

国王専用の湯殿だからか、いつもの湯船より随分と深い。
ぺたんと腰を下ろすと息をするのがやっとだ。
勢い腰を浮かせて湯に浸かることになるが、それでは安らがない。

「あ、ここならいいかも。」

夕鈴は縁に近い一段高くなった場所に腰を下ろした。
たぷん、と胸の下までが湯に浸かる。

「うん、ちょうどいいかも!」

今度はいつもより浅い感じになったが、季節はもう初夏。
肩までつからずとも十分温かい。

「うーっ、今日も疲れた!」

真っ白い腕がぐっと上に伸びて。
纏め上げられた洗い髪からの後れ毛がうなじに落ちる。
羽が生えてきそうな肩甲骨と華奢な背中。
柔らかそうな曲線を描く腰の括れ。
湯に浸かるうちに、乳白色の肌が汗ばんで。
雫が玉になって滑り落ちる。
首筋から、鎖骨へ。
さらにその下の谷間へと、雫は消えていく。

「はー…、いい気持。」

両の手で湯を掬い上げ。
夕鈴は無邪気にぱしゃりと跳ねあげた。





唯一とはいえ一介の下っ端妃に過ぎない夕鈴がなぜ、国王専用の湯殿を使っているかと言うと。
その発端は、正妃教育だった。

「いいですか、夕鈴殿。今までは『たかが下っ端妃』と許されていたことも、これからはそうは参りませんっ。」
「はいっ。」
「正妃たるもの、それに相応しい知識と教養と気品を!」
「はいっ、頑張りますっ!」

それこそ朝から晩まで、ぎっちりみっちり。
正妃養成講座は容赦なく詰め込まれ、夕鈴は疲労困憊。
李順はと言えばそれと並行して側近業務をも行っているため、鬼気迫る形相だ。

「李順、少し休んだらどうだ。」
「休んでいる場合じゃないんですよ。俗に三つ子の魂百までと申します。十七歳の夕鈴殿を正妃に相応しい方にするのに何年分の努力をせねばならないか、お分かりですか陛下。」
「いや、そうかもしれないけどさ、ちょっと頑張り過ぎじゃない?」
「誰のせいでこうなったとお思いですか?」

ねえ、陛下。
にっっっこりと笑う李順。

「いいですよね、『恋愛結婚』。いい響きです。世の誰もが憧れる理想の婚姻形態ですよ、ええ。」
「うんっ、そうだよね!」
「世間一般では、ですがね。」
「……うん、そうだよね。」

更に凄みを増しキラキラと輝く李順の笑顔。
折よく射しこんだ初夏の日差しが長くうねる髪に映え、やや青白い肌に反射する。

「ですが、まあ。陛下の仰ることも分かります。夕鈴殿もお疲れでしょうから、少しでも王宮に近い部屋に夕鈴殿をお移し致しましょう。移動時間も省け夕鈴殿の負担も減り警備もしやすいですし、陛下もお渡りが楽になるでしょう?」
「あ、だったらいっそ一緒の部屋にし」
「新婚早々家出されたいんですか陛下。」
「それはいやだ。」

呆れたようにため息をつく李順と、少し頬を膨らませた黎翔。
ややあって、黎翔の瞳が輝いた。

「あ、じゃあさ、湯殿は一緒でいい?経費節減にもなるし僕も夕鈴が使った後の湯殿の方がいいし!」
「後半部分は聞かなかったことにしていいですか陛下。」

本当に厄介なのは正妃教育ではなく。
己の主の性格だったと、李順は改めて深々と溜息をついたのだった。


と言う訳で。
夜。
国王専用の湯殿にて夕鈴は手足を伸ばしているのだが。

罠にかかった兎。
美味しそうに温められたご馳走を鼻先にぶら下げられた狼が、黙っていられるはずもない。

「―――ご苦労、下がれ。」
「陛下?!」

湯殿の、外。
香油に夜着、湯上げの布の支度も万全に主を待ち構えていた侍女たちは。
予期せぬ王の来訪に目を丸くする。

「あとは、私がやろう。」

かしこまりました。
そう言って下がるよりほかに、彼女らに術はなく。
湯殿の内から聞こえる水音が、狼の欲望を煽る。

―――さて、と。

「お疲れの奥さんを労わるのも、夫の務めだよね。」

さらに疲れさせてどうするんだよ、という隠密のツッコミは、襲い来る小刀によって封じられ。
上気した頬で湯船から上がる夕鈴を、大きな影が待ち受ける。

「あ、上がった?夕鈴。」
「きゃあああっ!」

ああ、なんて。

「おいしそう。」
「…ごはん、まだなんですか?陛下。」
「ううん、今から。」

今宵の馳走は、ほかほかの兎。
桜色に染まった、白兎。

「いただきます。」

湯殿を満たす湯けむりが、甘く甘く、溶けていく。

C.O.M.M.E.N.T

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2015/04/22 (Wed) 20:38 | # | | 編集 | 返信

どうか…

あさ様、どうかこのままこの場で綴り続けて下さい。m(_ _)m活動が多岐になると、いろんな心配事が増えて不安な事も出て来る事と思われますが、ここにお邪魔して居る私達をほんの少しでも信用して頂けます様お願い致しますm(_ _)m。
私は通販したご本を宝の様に日々愛でていますよ(笑)ゆっくり更新で構いませんよ~(^^)母達は何かと忙しく、自分の事は諦めて生活して居るモノです…(-_- )。そんな中、二次に自分を取り戻しに来ている私の憩いの場を無くして欲しくは御座いません。伏してお願い致します。

2015/04/22 (Wed) 22:23 | 行 #jxT87rSU | URL | 編集 | 返信

・・・・・・( ̄∇ ̄) え??
陛下…まさか、そこ(湯殿)で茹でたての兎サンを食べてしまわれたわけではないですよね?←
まさか………ねぇ←
いや。お腹を空かせた狼はたとえ何処だろうと「待て」は出来ないかorz←ダメジャンw

2015/04/22 (Wed) 23:09 | 桃月 #- | URL | 編集 | 返信

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2015/04/23 (Thu) 10:53 | # | | 編集 | 返信

ゆらら様へ

プチにお越し下さったんですね、ありがとうございました。
本、お手に取って頂けて嬉しいです!
手放さないで下さいね?お願い致します。
ご不用になった際は、燃えるゴミに!燃やしてくださーい!
きっと有毒ガスを発しながら燃え尽きることと…。
本の転売もですが、不勉強なまま二次創作をしていることにも考えさせられまして。
難しいですね。
温かなコメント、元気が出ます。
ありがとうございます。

2015/04/23 (Thu) 15:58 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

行さまへ

ごめんなさい、皆様を信用していないわけではないんです。
ただ、二次活動はそもそもがグレーゾーンですので、家族に迷惑かけたらどうしよう、とか、ね…。
もう今更なんですがね!あはははは。
二次小説を書き始めて、自分だけの思考回路を取り戻せた気がしております。
妊娠出産子育てに、根こそぎ持っていかれてましたから。
だから、続けたいんです。
元気に明るくお母さんをやるためにも、書いていけたらいいなと思います。
迷いながらではありますが。
明日は本誌発売日。
うずうずしてます。
やっぱり、原作最高です。
コメント、ありがとうございました。

2015/04/23 (Thu) 16:05 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

桃月さまへ

そこでもここでも食べましたよ?
場所が変われば気分も変わる、とか何とか言いながら。(笑)

2015/04/23 (Thu) 16:06 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

なおかざ様へ

初めまして。
コメントありがとうございます。
あさ、と申します。
はまりますよね!分かります。
私もどハマりしてブログまで作っちゃいましたよ。
待ちきれないお気持ちもよーく分かります。
続きが欲しくて二次を読みまくってましたから。
今は皆様の素敵な作品を拝読しながら自分も書いております。
拙いお話ばかりですが、読んで頂けて嬉しいです。
明日は本誌発売日。
わくわくします。
早く明日になあれ!

2015/04/23 (Thu) 16:12 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

No title

こんばんは~
せっかく買えました本をオークションだなんて
とんでもありましぇん。
いつも楽しく読ませていただいてます。
やめないでくださいませね。
うふふ、早読み隊ですので、
もう朝から何度も読了しておりますの。←

2015/04/23 (Thu) 20:09 | くみ #17ClnxRY | URL | 編集 | 返信

あささまー(^^)
迷いながらも多くの素敵な作品を生み出してくださり、ありがとうございます‼︎
一つの共通の作品から出会い、あさ様の作品は私の元気の源です♪
あさ様が大好きでファンですからヽ('∀'*)ノ
妄想って素敵ですよね←
明日が楽しみすぎてもうニヤニヤが止まらなくてわたくし困っております〜笑
楽しみなことがある月日というのは長いですねー‼︎
購入をしたらまた毎日読み返す日々が始まりますわ(*´ `*)

2015/04/23 (Thu) 21:15 | 理桜 #- | URL | 編集 | 返信

あさ様の気持ち分かります(;_;)/~~~
今回、私は通販出遅れ隊でしたがもし購入してたら、転売なんて考えません。だから、あさ様も購入者の方を信じてあげて下さい(*^-^*)
そして、また冊子化の機会がありましたら教えて下さいね♡最速で飛び付きますからww
まさに、茹で兎に噛み付く狼のごとく( ´艸`)ワラ
しかし、夕鈴を前にしちゃったらへーかは場所を選びませんなぁww
明日は待ちに待った本誌発売♪
楽しみですね(*^-^*)

2015/04/23 (Thu) 22:17 | いち #- | URL | 編集 | 返信

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2015/04/23 (Thu) 22:35 | # | | 編集 | 返信

くみ様へ

早売り地区に住みたい…。
どういう仕組みなんでしょうね、早売り。
いいなぁ、いいなぁ。
本の件、ありがとうございます。

2015/04/26 (Sun) 13:35 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

理桜さまへ

もう来月が待ち遠しいですね。
早く来い来い本誌の日。
妄想は楽しいですね。
理桜さまも本誌で妄想を楽しんで下さいませ!

2015/04/26 (Sun) 13:41 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

いち様へ

ありがとうございます。
もう本誌は読まれましたでしょうか。
陛下が幸せそうで本当に楽しかったですよね。

2015/04/26 (Sun) 13:44 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

まるねこ様へ

迷いますね。
悪い事だと分かっているだけに、余計に。
閉じた世界で書くなら良いとか、そう言う問題でもありませんし。
優しいコメントを、ありがとうございます。

2015/04/26 (Sun) 14:09 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

お久しぶりです

ようやくうかがえました!
4月上旬から一気に読んできたところです。
あさ様が葛藤されながら書き上げた「無音」、引き込まれました。
大人テイストなお話、影のあるお話、ほっこり癒されるお話などなど、
あさ様のお話はどれも本当に素晴らしい!
久しぶりにうかがって改めてそう思います。
この先もあさ様のお話を読ませて頂けたらうれしいです。
あさ様!転売とかオークションとかありえませんから~っ!
手に取りすぎてボロボロにならないよう細心の注意をはらって読んでます。
そのうち暗唱できるようになるかも・・・!?
これからも大事に読ませていただきます( *´艸`)

2015/04/28 (Tue) 18:21 | しじみ #GvBRGAME | URL | 編集 | 返信

しじみ様へ

お忙しい中お越し頂いてありがとうございます。
しかも4月初めから一気読みとか。
食あたり注意ですよ…?
本の件。
お気遣いありがとうございます。
ありがとうございます。

2015/04/28 (Tue) 19:15 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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