2000_03
13
(Mon)17:41

相愛・裏

《相愛・裏》

微かに軋む寝台に、李順は芙蓉をそっと横たえる。

____大切な、大切な、掌中の珠。

幼い頃から知っている、私だけの。

細く華奢だった身体は、女性らしく豊かな丸みをおび。
いつも肩先で飛び跳ねていた髪は、しっとりと腰まで流れ。

遠い昔を懐かしむように、李順は芙蓉を抱く。



「・・・・ぁ・・・っ・・・・!」

自分の口から零れる声を、両手で押さえる芙蓉に、李順は優しく教える。

「大丈夫ですよ・・・そのまま、声を出して・・・」

「・・・え?いいの、ですか・・・・っああ!・・・ぅんんっ・・・あ!」

「・・・そう、それで良いのです・・・」

「・・・あ、あ、・・・お兄様、お願い・・・」

「・・・芙蓉。『お兄様』ではなく。」

「・・・う・・・旦那様・・・お願いです・・・」

「はい、なんですか?」

にっこりと微笑む李順に、芙蓉は恥ずかしそうに願い出た。

「・・・あの、眼鏡を、外して下さいませ・・・」

「・・・・・」

無言の李順に、芙蓉は再度願う。

「旦那様・・・?」

「・・・芙蓉。すみません。その願いはちょっと聞き入れられませんね・・・」

「どうしてですか?!高価な眼鏡なんですよ?壊れたらどうなさるんですか?!」

「・・・・眼鏡の替えくらい、ありますよ。・・・それに、外すと・・・良く見えませんから。」

「・・・え?何が見えないの?」

「・・・ここも、それから・・・ここも。」

李順の指先が、芙蓉を探る。

優しく、優しく、そっと触れる。

瑞々しい、吸い付くような肌に。
艶やかな黒髪に。
すっと通った鼻筋に。
浮き出た鎖骨に。
豊かな乳房に。
くびれた腰に。

「・・・・あっ・・・・んっ・・・・はぁっ・・・・あ・・・・」

徐々に荒くなる、芙蓉の吐息。

常と変わらず、まるで書簡をめくっているかのように、冷静な李順。

「・・・そうです。それで大丈夫。・・・そのまま、素直に・・・」

「・・・・あ・・・は、い。・・・・旦那様・・・」

素直な芙蓉の返事に、李順の瞳に喜びの色が浮かぶ。

「良い返事です、芙蓉______それでは、今日は違うことを試してみましょうか。」

「・・・え?ちがうこと?」

李順は答えず、芙蓉の膝裏を高く持ち上げた。

「え、えっ?!ちょ、ちょっと!!おにいさま!!」

「・・・旦那様、です。」

「え、ええ?!いやっ!!そんな、そこは汚い・・・・っ!あっ!んっ!!きゃぁぁっ!」

驚き、慌てふためく芙蓉を押さえ込み、李順は初めて味わう芙蓉の蜜に溺れる。

静かな寝室に、淫靡な水音と高く澄んだ嬌声が響く。

「・・・そう、そのまま・・・」

「あっ、あっ!・・・いやっ!怖いです!お兄様、やめて!!」

「・・・ですから、『旦那様』、です。」

「ぅ、はぁ・・・。だんな、さま。お願いです、こわい・・・」

「そうですか?・・・そんなふうには、みえませんよ?」

李順は骨董品を値踏みするような視線を、芙蓉の中心に這わす。

「____蕩けるように潤って・・・とても美しく咲いてますよ、芙蓉。」

そして、そのままゆっくりと、覚えこませるように、自分を芙蓉に埋め込んだ・・・・。




翌朝、王宮。

官吏達が、げっそりした顔で朝議の場から退出してくる。

「・・・・今日も朝から李順殿は絶好調だな・・・」

「ああ・・・いったいいつ寝てるんだろう・・・」

「政務が早く終わった日の翌朝は、必ず朝議がさくさく進むんだよな。」

「いいなぁ、李順殿。奥様は評判の美女だもんな・・・。癒されるんだろうなぁ・・・俺も早く結婚したいよ。」



久しぶりに、ゆっくりと愛妻と過ごすことが出来た李順は、すっかり元気を取り戻し。

今朝も容赦なく書簡の山を築き上げるのだった。
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C.O.M.M.E.N.T

夕鈴(≧ω≦)b
やっぱり李順さんは陛下と同類ですね・本人達が聞いたら、何処がっ!と口を揃えて言いそうですが…

2013/03/13 (Wed) 19:54 | ともぞう #- | URL | 編集 | 返信

Re

コメントありがとうございます。
似たもの主従ですね♪
夕鈴、頑張りました!
陛下、これからは少し、李順さんに気を使って上げましょうね~。

2013/03/13 (Wed) 21:15 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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