2015_04
11
(Sat)10:47

こんにちは。
海風に吹かれて凍えてます。


少し短いですが、「鍵」の続きです。
本誌ネタバレ、R15。
ご理解の上お進み下さいませ。
【設定 本誌ネタバレSS「鍵」続き R15】
《扉》



かしゃん

軽い音がして、錠がぶらりと垂れ下がる。
ようやく開いた最後の扉。
頑丈だが何処となく雅やかな檻の扉がきいっと啼いた。

「はいって、いい?」

橙色の灯火が黎翔の瞳に影を添える。
ただでさえ艶やかな紅がより深みのある色気を湛え、ただ立っているだけのはずなのに、夕鈴のお腹の奥がずくんと疼いた。

「きて、」

へいか。
最後の言葉はもう、掠れて。
声すら出ない。

もっと近くで私に触れて。
もっと確かめさせて。
私はあなたのもので。
あなたは私のものだって。




暖かな色の中に浮き上がる、白い夜着。
腰のあたりまである髪が滑らかな身体の線を飾る。
ほんのわずか身じろぐだけで輝きを変える、絹のような髪。
先ほどの鍵を握りしめたままこちらを見つめる夕鈴の息が少しずつ上がっていくのが分かった。

「きて、」

空気を求め喘ぐような、声。

へいか

蜜蝋でとろりと光る唇が、僕を呼ぶ。


すぐに行くよ。
君を浚いに。

さあ、夕鈴。
鍵を開けよう。
ふたりで。




頰に手を添え、口づける。
たちまち上気し熱を持つそこから掌を滑り落とす。
首すじから鎖骨。
陽の光から守られた白く輝く乳房。
持ち上げるように押し潰し解きほぐして、溺れるように。
ドキドキと跳ね上がる鼓動が導くままに、求めた。
もっと、もっと。
溶け合うほどに。

「は、ぁっ……っ。」
「ん、まだ。」

休むことなく手を動かしながら口づける。
尖り始めた乳房の頂点を転がしながら舌を吸い歯列をなぞり、歯肉から上顎を舐め尽くす。
溢れる唾液は、甘露。
つうっと糸を引いて落ちゆく甘露のその先は、この上なく柔らかで良い香りの谷間。
魅惑的な影に消えていく甘露を唇が追い、立ち昇る花と蜜の香を求め黒髪が埋もれて。

「へいか、これも、口づけ……?」
「そうだよ。」

唇の触れ合いだけが口づけだなんて、誰が決めた?

開き直った狼の口角があがり、赤い舌が牙を舐める。

今宵こそは開けられるだろうか。
ふたりでなくては開けられぬそれ。
未来へ繋がる、愛の扉。
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C.O.M.M.E.N.T

べんべんべんべんべんべんべんべん♡
∪ノシ>ω<∪ノシ←
狼サンはもう待ったなしですね!?
続きは今夜?それとも明日??
∪〃ω〃∪ ドキドキワクワク///←

2015/04/11 (Sat) 12:29 | 桃月 #- | URL | 編集 | 返信

狼全開!

狼全開!でにやにやしてしまいます(笑)(笑)

2015/04/11 (Sat) 22:19 | 萌葱 #- | URL | 編集 | 返信

桃月さまへ

(´艸`*)
全ては我が脳内の陛下がお決めになられます。(笑)
陛下が動くとSSも動くんですよー。

2015/04/12 (Sun) 23:54 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

萌葱さまへ

いけー!
と思ったら、夕鈴がですね。
可愛すぎて。
ほら、フルコースでもデザートは最後じゃないですか!←最後は珈琲か紅茶だろう

2015/04/12 (Sun) 23:58 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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