2015_04
10
(Fri)14:47

こんにちは。
寒い。寒いです。
整理しようとしていた冬物を引っ張り出して着込んでおります。
ダウン着ていいかな、室内だけど。
コタツが持ち歩ければいいのに。
床暖房入れていいでしょうか。←聞くな

今、以前からずっと書きたかった未来話の続きを書いています。
『皇子の願い』の続きです。
書き始めたは良いのですが、楽しいのは私だけという内容に。
読みたい方、お出ででしょうか。

それは置いておいて。
今日から、「あさ」は注意書きをしっかり記載する書き手になります!
決意表明でした。
当たり前だろう!というお声が聞こえてきそうです。
今までいい加減にしていてごめんなさい。
深く反省しております。


では。
ここから先は、原作沿いコミックス未収録ネタバレSSです。
もし宜しければ。
【設定 原作沿い コミックス未収録のネタバレを含みます】
《鍵》



夜。
密やかに、だが、足早に近づいてくる足音。
今夜も、来た!
張元は飛び上がるように立ち上がり廊下に出た。
春とはいえ、夜はまだ少し冷える。
ぴしっと居住まいを正し礼を取りながら、少し身震いをすると。
袖に隠した鍵がチャリン、と鳴る。
それが確実にそこにあることを指先でも確認した時、頭上から声が降ってきた。

「夕鈴は。」
「お待ちでございます。」

黎翔の瞳に浮かぶ隠しきれない喜色と浮き立つような声音。
張元の声も明るくなる。

「今、お開け致します。」
「ああ。」

黎翔を先導しようと足を踏み出せば、すでに先行く狼陛下。
待ちきれない様子がありありと分かり、張元は苦笑しつつ王を追った。

「すぐに。」
「ああ。」

早くしろ、まだか。

無言のプレッシャーが張元を押し潰す。
汗で手が滑りそうになりながらも、ひとつめの鍵を開けた。
ぎいっ、と扉が開く。
奥に見える格子付きの部屋には橙色の灯りが点り、夜着姿の妃が立ち上がるのが見えた。

「お帰りなさい、陛下。」
「ただいま夕鈴っ!」

今にも駆け出さんばかりの黎翔。
鍵束を手にした張元は二人を分つ檻の鍵を選び出し。
早く早くと無言で急かす黎翔のために、大急ぎで鍵穴に――――

ガシャン!

汗で滑ったのか、鍵束が床に落ち。
もう随分と使い込まれていたのか、鍵を束ねた鉄輪がぱきんと割れる。

「あ。」

散らばる、鍵。
どれも同じようにみえるそれらが、いい音を立てて床で踊った。

「も、申し訳ございませんっ!」
「いいから早く鍵を探せっ。」
「陛下、そんなに怒らなくても……。」
「やだ!早く夕鈴をぎゅってしたい!」
「なっ!」

ぽふんっ、と真っ赤になる夕鈴には構わず床に落ちた鍵を拾い集める国王と後宮管理人。
集めた鍵を片端から錠に挿し込むが、どれも合わない。

「全部拾ったか?」
「少々お待ちを……ひい、ふう、みい……おお、ひとつ足りませんな。」
「探せっ!」
「御意っ!」
「夕鈴待ってて!あと少しだから!」

待つも何も、私ここから出られません。

そう言いたかったが、言えるような雰囲気ではなく。
夕鈴は大人しく頷いて自分も床にしゃがみ込んだ。
手は届かなくても、眼に入れば。
それに、王様がしゃがんでいるのに自分が立っているのも申し訳ない。

薄暗い室内と、頼りない灯り。
動き回る二人の影が明かりを妨げ鍵はなかなか見つからない。

「合鍵はないのか、老師。」
「作らせれば、ございますがの……。」

幾日かはかかるであろうその作業を待つ余裕など、黎翔に在ろうはずもない。

「……壊すか。」

とうとう痺れを切らした黎翔。

「夕鈴、ちょっと離れてて。」
「え、陛下待って、壊さなくても合鍵を作れば!それに朝になれば明るくなって鍵が見つかるかもっ。」
「朝まで君と口づけできないなんて、僕には無理!」

柄に手がかかる。

「陛下、錠は鉄製ですぞ?!」
「斬って斬れぬものでもあるまい。」

いや、無理だろう。
そんな冷静な指摘は今の黎翔には届かない。

「……今行くぞ、夕鈴。」
「妃との口づけの為にここまでなさるとはっ!嬉しゅうございますぞ陛下!」
「黙れ老師。」

ふーっ、と息を吐く黎翔。
真剣な表情に思わず後退った夕鈴の踵が、何か硬いものを踏んだ。

あ。
あった。

「鍵っ!ありました!」
「夕鈴、偉い!」

ぱああっと両手を広げて喜ぶ黎翔。

「早く開けて、開けて!」
「ほれ、お妃っ。早う開けて口づけじゃ!」
「っ!」

ぴたり、と夕鈴が止まった。

「夕鈴?」
「老師が、いなくなってから……開けていいですか。」

消え入るような声。
俯いた夕鈴の顔は見えないが、髪の隙間から覗く耳は真っ赤で。

「恥ずかしい、から。」

白い夜着の向こうに、羞恥が透けて見えた。

「……老師。」
「邪魔者は退散いたします。」

より一層落とされる、灯り。
ぱたん、と扉が閉まる音がして、檻の隙間から黎翔の手が伸びる。

「……ただいま、夕鈴。」
「おかえり、なさい。陛下。」

さあ、開けて、夕鈴。
君の手で、この鍵を。

「お待ちして、おりました。」
「僕も会いたかった。」

二人きりの夜の、鍵を。

C.O.M.M.E.N.T

陛下、必死すぎますw
恥じらう夕鈴可愛いわぁ♡
∪//ノωノ∪ イヤンイヤン♡←

2015/04/10 (Fri) 15:10 | 桃月 #- | URL | 編集 | 返信

No title

拍手連打してしまいました。(笑)
なんなのこの可愛い必死な陛下と初々しい夕鈴は~♪
続き続き…続きあるよね!←煩い連呼しない。
仕事始まる前に見れたのはよかった~これ活力に頑張る~♪

2015/04/10 (Fri) 16:17 | 宇佐美 #- | URL | 編集 | 返信

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2015/04/11 (Sat) 01:42 | # | | 編集 | 返信

いやん、もう

陛下が可愛すぎて悶える〜(≧∇≦)

2015/04/11 (Sat) 06:40 | くみ #17ClnxRY | URL | 編集 | 返信

桃月さまへ

何がなんでも夕鈴とぎゅうしたい!
と、脳内の陛下が仰るので…(笑)
(´>∀<`)ゝ))エヘヘ

2015/04/11 (Sat) 07:35 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

宇佐美さまへ

連打ありがとうございます*\(。・∇・。)/*
必死陛下。
お仕事前にお楽しみ頂けて何よりです。
続きは時間が取れ次第!
ありがとうございます。

2015/04/11 (Sat) 07:37 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

泉水さまへ

いつもお越しくださり、ありがとうございます。
未来話への一票もありがとうございます。
纏まったらアップしますね。
必死陛下。
可愛いですよね*.。(๑・∀・๑)*.。

2015/04/11 (Sat) 07:39 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

くみ様へ

(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾ぺこ
ありがとうございます!

2015/04/11 (Sat) 07:40 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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2015/04/11 (Sat) 12:39 | # | | 編集 | 返信

ますたぬ様へ

わ。
再読ありがとうございます。
私の書く話で大丈夫なんでしょうか。
ちょっと心配。

2015/04/12 (Sun) 23:55 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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