2015_03
06
(Fri)11:36

形代

こんにちは。
度々、あさ、です。

12巻。
素晴らしいですねっ。
先生は神様です。
本誌とはまた違った萌え満載っ。
ああ、どうしてこんなに面白いのか。

本誌に12巻の合わせ技で高まりまくった萌を片手にプチオンリーとは。
私、無事でいられるだろうか。
背中は羽梨さまに預けたんですけどね。
もういい歳なもので、昔の様には動けません。
ちょっと筋トレしようかな。
色々間違ってるのは気にしないで下さい。舞い上がってるんです。

さて。
このSSは、陛下のマントSSです。
以前も書いた気がするんですが、読まなかったことにして下さい。
きっと気のせいです。←
「何度も同じこと書くな!」との正しい突っ込みを横に置いて下さる皆様の優しさに甘えてUP致します。

もし宜しければ。


あさ
【設定 臨時花嫁】
《形代》

「よい、構うな。妃の寝顔を見に寄ったまでだ。」
「かしこまりました。」

深夜。
ひっそりと静まり返った後宮に黎翔の靴音が響いた。

「…。」

愛しい兎の眠りを妨げぬよう、静かに扉を開ける。
見慣れた卓と長椅子。
長椅子の背にかけられているのは夕鈴の羽織物。
卓の上には、茶器が二つ。

「ちょっと待っててくれた、のかな。」

淡い期待に胸が熱くなり、鼓動が速くなる。
菓子入れを覗くと花の形の干菓子が置かれていた。
ひとつを口に運ぶ。

「うん、毒は入ってない。」

口中でほろりと崩れる砂糖の欠片。
そのさわやかな甘みを味わいながら、寝台へ向かった。

「夕鈴のお茶、飲みたいな。」

甘さで満ちた口内に少し苦笑して。
黎翔はゆっくりと寝台に腰を下ろした。

「…そのまま寝ていてね、お嫁さん。」

夕鈴の眠りを妨げぬよう、そうっと腕を伸ばす。
羽織ったままの長いマントが少し邪魔だが、仕方ない。

「今日もお疲れ様、夕鈴。」

すやすやと安らかな寝息を立てる夕鈴。
微かに開いた唇は、艶やかに潤んで。
桜色の頬は見るだに温かそうだ。

きしっ、と微かな音を立てて寝台が軋む。

「…少し、だけ。」

自分に言い訳をして。
黎翔はゆっくりとその唇を近づけていく。
芳しい吐息に向かって。


「…ん、へーか?」
「っ。」

ぴたりと止まる黎翔。
存在を消すかのように、呼吸までもが止まる。

「おかえり、なさ…」

語尾が寝息に取って代わられる。
煩く響く鼓動を抑え込むかのように、黎翔はゆっくりと呼吸を始めた。

落ち着け。
大丈夫だ、ばれてはいない。

今にも触れそうな距離にある夕鈴の唇。
侍女たちが蜜蝋を塗ったのか、しっとりとして輝いている。
ああ。
今すぐ食べたい。

いや、そうではなくて。

気付かれるな、黎翔。
夕鈴が目覚めたら最後だ。
きっと悲鳴を上げて目をぐるぐる回して逃げられてしまうぞ。
いや、それともあの面白くて可愛い顔で怒ってくれるだろうか。
それはそれで、ちょっと見たい気もする。
いや、かなり、見たい。

だから、そうではなくて。

砂糖菓子よりも甘い吐息は名残惜しいが、仕方がない。
後ろ髪を引かれまくる思いで身を起こ――――せなかった。

「…あの、ゆーりん?」
「へーか…も、すこし…」

がしっと掴まれたマントの襟。
夜着から覗く抜けるように白い手首。
思いのほか強い力に、動きを封じられた。
無理に動けば目を覚ましてしまう。

薄らと目を開けた君。
とろんとした瞳が妖艶でドキドキする。
少し寝乱れた襟から覗くのは、普段は隠された君の肌。
そこから立ち上るのは、甘くて柔らかな君自身の香。
どんな菓子よりも甘い、君。
無自覚で無垢で愛おしい、僕の兎。

君は、知らない。
僕がどれほど自分を律してここにいるのか。
君の吐息を奪うに留めるために、どれほどの努力をしているのか。

全ては君が大切だから。
全ては君の幸せの為に。
今宵も、君に。
安らかな眠りを贈ろう。

「君が眠るまで、こうしているから…おやすみ、夕鈴。」
「ん…」

覆い被さるようにして、君を囲う。
触れそうで触れられない距離で、君を囲う。

あと少しだけ。
あと少しだけ、君の側にいさせて。

そんな願いを込めて、君にこれを着せ掛ける。
触れられない僕の代わりに。
僕が君の隣にいた証に。

僕の、代わりに。
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C.O.M.M.E.N.T

∪ノシ>ω<∪ノシ べんべんべんべん♡♡♡

最近こればっかw
だって声にならないんですもの♡
∪//ノωノ∪←

2015/03/06 (Fri) 12:29 | 桃月 #- | URL | 編集 | 返信

桃月さまへ

この顔文字、とっても気に入ってます。
分かります。
陛下が好き過ぎて私もこんな感じなんです。
言葉が出ないよ陛下っ!書いてるけど!←

2015/03/06 (Fri) 13:13 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

あさ様へ

初めまして、理桜と申します。
あさ様のお話が大好きでいつもにやにやしながら読ませていただいております!

私も12巻を読んで萌え悶えました!思い出すだけでにやけちゃいます(∗´ ˆ ` )
陛下と夕鈴の愛
お二人の姿は本当に素敵です〜

2015/03/06 (Fri) 13:37 | 理桜 #vt/2VJEc | URL | 編集 | 返信

理桜さまへ

初めまして。
コメントありがとうございます。
あさ、と申します。
12巻!悶えますよね!
もうすっかり怪しい人と化しております。
早く13巻出ませんかね。←
またお越し下さいませ~♪

2015/03/06 (Fri) 18:23 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

菓子入れの中味・・・もうしばらくお待ち下さい。

2015/03/06 (Fri) 18:57 | ますたぬ #- | URL | 編集 | 返信

ますたぬ様へ

え、催促しちゃいましたか。
ごめんなさい♪←こら
本当に美味しいですよね。

2015/03/06 (Fri) 19:30 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

何度でも

幸せなのに泣きたくなるのはなぜなのかなと思います

2015/03/07 (Sat) 03:15 | 萌葱 #- | URL | 編集 | 返信

萌葱さまへ

全ては陛下が切ないからっ。
陛下が可愛すぎるからですっ!←母の心境

2015/03/07 (Sat) 06:40 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

No title

お久し振りです。
やっと訪ねて来られた、あさ様のお部屋は甘くて蕩けそうです。
忙しくて、荒れた心が満たされました。
お互いに片思い・・・。素敵です。
もうすぐ本も発売ですね。楽しみにしています。
大変で翔がご自愛下さいね。

2015/03/13 (Fri) 07:13 | 狛キチ #- | URL | 編集 | 返信

狛キチさまへ

お元気ですか?
コメント頂けないだけでご訪問下さってるのかも、と思いつつ、案じておりました。
お忙しそうですが、お体にだけはお気をつけて!
二次小説は癒されますよね。
私も疲れたら読みふけります。
ええ。
先んじて手に入れた羽梨さまの本を。
うふふ。

2015/03/14 (Sat) 00:42 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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