2015_02
17
(Tue)09:23

おはようございます。
あさ、です。

昨夜は入稿作業をしておりました。
最後の最後にもう一回原稿を見直したら、やっぱり手を入れたくなったりして。←諦めが悪い
やたらと時間をかけて入稿した割にはミスったりして。←ガサツ

冊数の多さにびくびくしながら入稿しました。
いいんだ。売れなかったら羽梨さまに送り付けて布団にしてもらうんだ。
妄想本布団。
あははははははは(・∀・)


このSSは、昨夜主人帰宅間際に書いていたものです。
短くてすいません。

もし宜しければ!
【設定 未来夫婦お子様なし】
《空》


耳が痛くなるような風。
きんと澄んだ空気とどこまでも高い空と。
自由に姿を変える雲。

この季節は嫌いではない。
かつて辺境にあった頃を思い出すから。
自分が何者なのかを、思い出させてくれるから。

『黎翔、ごめんね。』

忘れえぬ、母の言葉。
父王の寵愛ゆえ、母は不幸になった。
皇子を産んだが故に、正妃に疎まれて。
それでも母は父を愛し続けた。
母を不幸にした奴らに復讐することが、奇しくもこの国を救う事になって。
狼と呼ばれた自分は、王になった。

即位した日の空は、やはり今日のような冬空。
祝福や餞とは程遠い、冷たい空だった。
まるで、空に。
『独りで生きていけ』と言われているような気がしたのを、よく覚えている。

鋭い音を立てる北風。
冷え切った空気をいじめるようなそれが、黎翔を取り囲む。
孤独を思い知らせるように、風が巻いて。
黎翔の黒髪がその視界を覆った、刹那。

「あ。」

微かに、小さな花弁が舞った。
ひらひらと、頼りなげな。
だが決して消えない白い花びら。

辺りには花などなく、首を傾げた黎翔の背に。

「陛下。」

ぽすん、と温かなものがぶつかる。

「また一人で空を見て。」

むうっ、と頬を膨らませた夕鈴の腕の中には、白い花。

「空を見上げすぎると、心が飛んで行っちゃうんですよ?」
「え、そうなの?」
「……そんな気がするだけです。」

さらりとした茶色の髪が風に踊る。

変わらずに冷たいはずの風が、どこか温もりを帯び。
変わらずに吹き荒れる風が、どこか穏やかになる。

―――――ああ、そうか。君といるから、か。

遠い北の地で空を見つめ続けていた、母。
きっと母は心の中で父と寄り添って空を見ていたのだろう。
だから、哀しくても笑っていたんだ。

『黎翔、ごめんね。』

あれは、きっと。
父を愛し続けた母の、懺悔。
僕を独りにしてしまう事への、苦しみ。

「陛下、寂しい?」

立ち尽くす僕をぎゅっと抱き締めてくれる夕鈴。

寂しくないよ。
君がいるから。

「夕鈴、あのさ。」
「はい。」
「今度、君を連れて行きたいところがあるんだ。」
「どこですか?」

もうすぐ春が来る。
あの寂しい北の地の、いちばん美しい季節。

「ないしょ。」
「もうっ。」

母上。
私は独りではありません。
もうすぐご挨拶に伺います。
待っていて下さい。

黎翔は、どこまでも伸びる白い雲の先に向かって、微笑んだ。
空2   
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  呼応

C.O.M.M.E.N.T

No title

もうっ!内緒だなんて。
陛下のいぢわる(*′皿`艸)
あれでしょ?
開放的な旅行で何かするんでしょ?
景色に魅入ってる夕鈴の背後から抱き着いて
僕我慢できなくなっちゃった。
(;//́Д/̀/)ハァハァ(;//́Д/̀/)ハァハァ←止めて
すまぬ、明日本が届く故、緊張してだな。
大丈夫なんだろか。大丈夫なんだろか。
連絡するの忘れてた_| ̄|○ il||li
大丈夫だ。再印刷には余裕の日程。
もういいんだ。見ないで資源回収に出す。
(*^艸^)クスクスw(*^艸^)クスクスw(*^艸^)クスクスw

2015/02/17 (Tue) 14:01 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

羽梨さまへ

旅行。
いいかもしれない。
可愛い子には旅をさせよ、か。
旅に出て頂こうかしら。
(´艸`*)
本、無事にできてるかな。
ああ、どきどきする。
ばくばくする。
いたたたた。

2015/02/17 (Tue) 15:43 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

No title

あさ様
お久しぶりです。
仕事にプライベートに慌しく過ごしていて、やっとお邪魔出来ました。
朝から素敵なお話が読めて幸せです。
陛下の孤独はきっと一生埋まらないでしょうが、夕鈴と共に過ごせるだけでこれから先は幸せになれるでしょうね。
原稿仕上がったのですね。
とても楽しみです。
絶対売り切れですよ。ご心配なく。
私の分は取って置いて下さいね。無かったら泣きます。(笑)
次のお話も楽しみにしてますね。

2015/02/18 (Wed) 08:27 | 狛キチ #- | URL | 編集 | 返信

No title

あさ様!遅くなりましたが、原稿完成おめでとうございます!
めでたい!祭りだ~! ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ
スミマセン、羽梨さまのとこでも↑コレと同じ事をしました(;´∀`)
大変な作業を大変な時に、本当にお疲れ様でした。
残念ながら直接うかがえないので、通販頼みです。
全ての本を購入できるといいなぁ・・・と思ってます。
冬の空気を纏う陛下と春の空気を纏う夕鈴。ステキ。
二人を取り巻く空気感、温度と感情が混ざり合ってステキ~。
清々しいお話をありがとうございました☆

2015/02/18 (Wed) 11:15 | しじみ #GvBRGAME | URL | 編集 | 返信

狛キチさまへ

お久し振りです!
お元気でいらっしゃいましたか?
入稿しましたよ。
山ほど(・∀・)
がくがく震えております。
在庫と心中です。
きっと山ほど残りますから、山ほど買って下さい←無茶言うな

2015/02/18 (Wed) 16:51 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

しじみ様へ

ありがとうございます!
震えながら入稿しましたよ!
手元に届くまで挙動不審ですよ!
通販、どうぞ宜しくお願い致します。
買って下さい。←

2015/02/18 (Wed) 16:54 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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