2015_01
23
(Fri)16:43

うたた寝

明日は本誌の発売日!
楽しみでなりません。
本屋さん本屋さん♪♪

なぜだかとっても眠くてですね。
こんな事ではいかんと気合を入れて動いております。
でも気を抜くと勝手に冬眠に入る体。
叩いて起こしますよ、ええ!
寝ている場合じゃないっ!

夕鈴にお昼寝をしてもらいましたら、陛下が大暴走致しました。
私の書くSSはどうしていつもこんな風になってしまうんでしょうか。
呆れないで下さいね?(笑)

毎日寒いですね。
皆様もどうぞお体にはお気をつけて!


それでは、いってらっしゃいませ。
【設定 臨時花嫁】
《うたた寝》


「風邪ひいちゃうよ、夕鈴。」

ある春の日の、昼下がり。
誰もがうっとりとするほど柔らかな陽射しが夕鈴を包んでいた。

「妃に何かかけるものを。」
「かしこまりました。」

侍女たちが終ぞ見た事のない笑顔を浮かべ、狼陛下は妃の寝顔を覗き込む。
一人の侍女が妃の眠りを妨げぬよう、そうっと掛け布を広げた。

「よい。私がやる。」
「は、はい。」

驚きのあまり目を丸くする侍女。
だが黎翔の眼中にあるのは、無垢な少女の寝姿のみで。

「…呼ぶまで近寄るな。」

掛け布を受け取った黎翔はすっと身を屈め、妃を包んだ。
『冷酷非情の狼陛下』の頬に、ふわりとした笑みが浮かぶ。
無言で退出した侍女らは、王と妃の仲睦まじさを囁き合った。





すうすうと、可愛らしい寝息を立てる夕鈴。

「…ここが何処か分かっているのかな、この兎は。」

思わず苦笑が浮かぶほど、無防備な寝顔。
ねえ、夕鈴。
ここは狼の巣なんだよ?
信じられるものなんて何ひとつない、冷たくて空虚な。
僕に相応しい冷え切った棲み処。
なのに。

「…ん…ふふっ。」

ああ、そんな顔をしないでくれ。
触れたくなってしまう。

愛してるよ、夕鈴。
毎夜君を抱く夢を見るほど、愛している。
狂うほどに。

「へーか…、おちゃ。」

君は、ずるい。
無意識のうちに僕を虜にして、こんな風に微笑むなんて。
飢えた狼の眼前にその身を晒して無事でいられるとでも?
僕がどれほど君を欲しているか。
夢の中でどれほど君を貪っているか。

「知ってる?夕鈴。」

更に深くなる寝息。
陽射しを反射する薄茶の髪が黄金色に輝いて、黎翔の目を奪う。

「……。」

そっと手を伸ばし、さらさらと零れる髪を掬い取る。
自分のものとは違う柔らかで素直な髪。

「絹のようだな。」

指先から逃げてゆくそれを見送る。
輝きながら流れるその様は、ただ美しく。
いつまでも、見ていたくて。

「ここに閉じ込めてしまおうか?」

物騒な考えが頭を擡げ、陽射しが翳る。
先ほどまでの明るさが嘘の様な室内に濃くなる狼の気配。
ゆっくりと衣擦れの音をさせ黎翔の手が伸びる。
柔らかな頬に。
首筋に。
その愛らしい唇に。

「奪い、刻み、狂わせ。」

何も分からなくなるほどに、自分だけのものにして。

「誰も私を咎めない。」

狼が兎を一匹喰らったところで文句を言う輩などいはしない。
ずくん、と身体が疼き『奪え』と喚く。

「んっ。」
「……夕鈴。」

ゆっくりと、影が重なった。



「……あれ、陛下?」
「おはよう、寒くない?」

少し傾き始めた春の陽射しを背に立つ、大きな影。
逆光で良く見えないけど、陛下が少し笑っているように思えた。

「あの、私寝言とか言ってました?!」
「……ううん、全然!可愛かったよ?」
「やっぱり何か言ってたんですね?!」

やだ、恥ずかしいっ。
陛下の夢を見てたのにっ。
何を言ったの、私!

自分でも分かるくらい真っ赤になって、それを誤魔化すべく立ち上がる。

「お茶、お淹れしますっ。」
「うん、ありがとう。」

やだ、もう。
陛下の視線が居たたまれないっ!


ぱたぱたと茶器の支度をする夕鈴を笑顔で見つめ。
黎翔はほっと胸を撫でおろす。

「……危なかった。」

囁きは湯気に溶け。
瞳の光を隠すため、黎翔はそっと目を閉じた。

唇に残る、吐息の甘さを確かめながら。

C.O.M.M.E.N.T

No title

早読み隊です。萌え萌えで悶えております。うふっ。

2015/01/23 (Fri) 19:14 | くみ #17ClnxRY | URL | 編集 | 返信

No title

あともうちょっとなのに!!と悶えました(笑)
狼陛下、「おあずけ」をくらいましたね(´゚д゚`)
本当!明日が楽しみでなりません♬

2015/01/23 (Fri) 21:03 | 彼方 #- | URL | 編集 | 返信

くみ様へ

早売り。憧れです。
いいなぁ。
東京西部で早売りしてるとこ、知りませんか?←無茶な

2015/01/24 (Sat) 21:14 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

彼方さまへ

ニアミス陛下をお送りいたしました♪
どこかは食んだ模様です(笑)
本誌凄いですよねっ。

2015/01/24 (Sat) 21:16 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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