2014_12
31
(Wed)01:09

望春1

お久し振りです。
あさ、です。

我慢ならず、深夜に書きに来てしまいました。
続きはいつ書けるのやら分からぬ私ですが、もし宜しければお付き合い下さいませ。

短くて申し訳ありません。
【ネタバレ妄想SS】
《望春1》



『欲しい』
そう、思った。





兄王を弑し、佞臣を粛清し。
母を虐げた後宮を閉ざした。
腹の見えない笑みを浮かべる狸や貉。
上辺だけの関係を構築する日々。
充実しているようで空虚な。
そんな日常に迷い込んできたのは。

――――今日から後宮でお勤めいただきたいのですよ。

無垢な優しい兎。

表情豊かな瞳。
よく笑う頬。
時々僕を困らせるその唇。
素直に伸びた髪。

夕鈴。

華奢な肩。
柔らかな背。
片手で抱え上げられるほど軽い、羽根の様な君。

内政が落ち着き正妃を迎えるまでの間の繋ぎ。
煩い縁談を断る口実の、バイト妃。
再度の混乱を求める輩を炙り出すための囮妃。

『どこにいても味方です』
心に沁みる言葉と。
僕に向けられる春の陽射しの様な笑顔。

欲しい。
生まれて初めてそう思った。
君が、欲しいと。

それを、捨て去ったのは。

――――そんなにも、私は。

僕だ。

――――ここにいちゃ、ダメですか。


がらんとした夕鈴の部屋。
少ない調度品を覆う布。
かつて自分を迎えたその部屋は、よそよそしく。
自ら手離した彼女の痕跡を追い求める己の愚かしさを突きつけてくれる。
鏡のように磨きこまれた黒檀の卓。
触れれば手が切れる様に冷え切っているそこには、かつて。

『お疲れ様でした、陛下。』
『うん。』

湯気が上がる茶杯があり。
彼女の笑顔があり。
自分には得られようはずのない幸せの真似事が、あった。
確かに、あったのだ。


カツン、と靴音を響かせる。
氷のように澄み切った音が回廊を抜ける。
ばさっと外套を羽織り、扱いの良い細身の剣を携えて。
この国を再度混乱に陥れんとする輩を潰しに向かう。
夕鈴。
君に相応しい、明るい日の当たる場所を。
この国を、君に相応しいものにするために。
僕にできる事は全てやろう。

我が、望みは。
君の幸せ。


宵闇にまぎれて隠し門を通り抜ける黎翔を、北風が追い。

「―――夕鈴。」

王の囁きを覆い隠した。

C.O.M.M.E.N.T

拍手一人目GETですー(*^^*)
ふらっと覗いて良かったです♪
いつも見てます(*^^*)♪
ストーカーみたいですいません笑
良いお年を!!!

2014/12/31 (Wed) 01:17 | らぁ #DdiHOXp. | URL | 編集 | 返信

こんばんは☆

深夜にお邪魔します♪
凜とした素敵な陛下にお会いできてうれしかったです(*^^*)
今年もたくさんの癒しをありがとうございました。
お体に気をつけて、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

2014/12/31 (Wed) 02:03 | しじみ #GvBRGAME | URL | 編集 | 返信

今年一年萌えを提供して頂きありがとうございました。
どうぞ、良い年を御迎えください。
来年もよろしくお願いいたします(^-^)/。

2014/12/31 (Wed) 06:32 | ますたぬ #- | URL | 編集 | 返信

らぁ様へ

拍手一番ありがとうございます!
いつも読んでくださって嬉しいです。
何度でもお越しくださいませ←
大晦日ですね。
来年もよろしくお願い申し上げます。
よいお年を!

2014/12/31 (Wed) 21:49 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

しじみ様へ

コメントありがとうございます。
しじみ様もお身体にお気をつけてよいお年をお迎えくださいませ。
風邪や貧血ですでに倒れかけてる私ではありますが、
来年もよろしくお願い申し上げます。

2014/12/31 (Wed) 21:51 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

ますたぬ様へ

こちらこそ、本年中はお世話になりました。
来年はプチもありますし、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
プチまで踏ん張りますよ。

2014/12/31 (Wed) 21:54 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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