2014_11
27
(Thu)23:40

想いの行く先8

こんばんは。
あさ、です。

再アンケートへのご協力、ありがとうございます。
コメントまでっ。
嬉しいです。
明日にでもゆっくりお返事させて下さいませ。

羽梨さまと私が作ったサークル「春の羽根」。
来年3月15日に行われるプチオンリーに参加するために作ったサークルです。
・・・混ぜたんです、名前(笑)
私は通販業務が苦手で。
羽梨さまに丸投げです。←おい
ほんとにごめんなさい、羽梨さま。
申し訳ない。
と言う訳で、アンケートも羽梨さまに丸投げ。←おい
軽く落ち込む今日この頃です。


さて。
やたらと長い本誌ネタバレ妄想SS「想いの行く先」。
なんとまだ終わりません。
なぜならば。
これから寝台と言うところで主人が帰宅したからです。
続きはまた今度。
陛下ごめん。
生殺し・・・。
【LaLa1月号ネタバレ妄想SS】
《想いの行く先8》

「あの、もういいかな?」
「ああ、もういいぞ。」
後ろを向いて目を瞑っていた浩大が振り向いた。
にぱっと笑って私を見る。
「よかったな、お妃ちゃん。」
「っ!」
いつも私を見守ってくれたその笑顔に胸が熱くなる。
「ありが」
「見るな、と・・・」
「ちょ、もういいって言ったじゃん!」
ぱっと間合いを取りながら、声を上げて笑う浩大。
いつも通りの朗らかな笑顔につられて笑った。

妓館の廊下に出ると跪いた克右さん。
その傍らには縛り上げられた韋良と思しき男と。
低頭して額を床に擦り付ける方淵とそのお兄さん。
更にその傍らには蒼白になった水月さんが辛うじて意識を繋いでいた。
「・・・珍しい所に雁首そろえたな。」
びくっと震える皆の肩。
がくっと腰を抜かした韋良。
言っちゃ悪いけれど蛙みたいに床にへばりついた経倬殿の姿はどこか憎めなくて。
「・・・ぷっ。」
思わずふき出してしまう。
「何がおかしいっ!」
「ごめんなさい、ほうえ」
「顔を上げるな方淵!」
「はっ!」
ぐいっと引き寄せられて陛下の腕の中にすっぽりと包まれた。
「皆、私の許可なく妃を見るなっ。分かったな?!」
「御意っ。」
ぐらりと傾ぐ水月さんの身体を慌てて支える方淵と。
後ろから聞こえる浩大の忍び笑い。
苦笑を浮かべながら面を伏せる克右さんの横から。
「ですから勝手な行動はお控えくださいと、あれほど・・・」
兵を引き連れた李順さんが現れた。
「お妃様、こちらへ。」
「李順さん、あの、私、」
「こちらへ。」
「はいっ!」
有無を言わさぬ口調の李順さん。
僅かに見え隠れする青筋がもの凄く怖い。
「まったく・・・陛下も貴女も、どうしてこうも段取りを無視して勝手に・・・」
「だってさ、今まで取り逃がし続けてきたんだよ?僕が行った方が確実に仕留められるでしょ?」
「小犬が出ております、陛下。お控え下さい。」
ガタガタと震える妓館の主が蹲るのを無視して入口へ向かい。
「陛下、お妃様。お早く。」
「ちょ、え、私も?!」
「当たり前でしょうっ!早く乗るっ!」
「はいっ!」
とりあえずは几鍔のところにでも身を寄せようなどと思っていた夕鈴は。
思わぬところへ運ばれる。


「さ、着いたよ夕鈴。」
「あ、ここ。」
ごく自然に花嫁の手を取り馬車から降ろして。
黎翔は壊れそうに小さなその円い肩が華奢な首筋が剥き出しの腕が外気に、いや、他の男の目に晒されぬよう細心の注意を払い、扉を叩いた。
「いらっしゃいませ、李翔様。お久し振りでございます。」
「いつもの部屋を。隣室には彼女が泊まる。」
「承知致しました。お食事と湯浴みは。」
「もらおうか。」
「では、すぐにご準備を。お食事はご一緒に?」
「ああ。」
夕鈴が口をはさむ間もなく交渉が終わり部屋へ案内される。
覚えのある最上階の最奥へと向かいながら主がにこやかに話を続けた。
「お兄様が先ほどお越しになりまして、弟がこちらに許嫁を伴うからと・・・」
「ああ。兄は気が利く性質でな。」
「許嫁のお嬢様にはこちらの部屋を。」
ぱたん、と扉を開けて。
主は薄紅色で統一された部屋に二人を案内した。
「わぁ、可愛いっ。」
ぶかぶかの外套から顔だけを出した夕鈴が歓声を上げ。
主は会心の笑みを浮かべる。
「さ、お嬢様。こちらの部屋には専用の湯船がございます。熱い湯を張ってありますので、どうぞお使い下さい。」
「え、いいんですか?」
「もちろんでございます。」
頬を染める夕鈴に相好を崩す主。
だがその笑顔はあくまでも好意的なもので。
黎翔は素直に感謝の意を示すことにした。
「気遣い、感謝する。」
「いいえ、『李翔』様。」
一瞬真顔になった主の纏う気が変わる。
「私の今があるは、全て」
「よい。」
短い会話が主の過去を語るが、それは今宵に相応しからぬ昔話。
「どうぞお寛ぎ下さいませ。」
陛下、お妃様。
言えない言葉を笑顔で包み、主は階下へ去り。
残された夕鈴と黎翔は、既に仕度されていた膳を囲んだ。

「・・・陛下。」
以前泊まったこの宿。
その時は何も分からなかったけれど、今なら分かる。
この宿だけじゃなくて、もっとたくさん。
山ほどの秘密が陛下には、ある。
だけど。
「私、は」
互いの酒杯を満たし、見つめ合う。
「貴方の花嫁です。」
他には何も、いらない。

宿の屋根には、浩大。
路上には、克右。
李順の指示のもと余計な者は皆王宮へ集められた。

今より先は、何人たりとも見ることのかなわぬ。
ふたりだけの夜。
秘めやかな甘い夜。
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  香油

C.O.M.M.E.N.T

No title

ぐわあーっ!!なんじゃこの完璧なSSはっ!!!
散りばめられた伏線。おいしそうな昔の匂い。
怒る李順さん!最終決定に従う李順さん。
ちゃんとわかっていて、準備をしてある李順さん!
夕鈴をお妃様扱いする李順さん!
ちょっとほっとしてるだろう李順さん!
可愛い部屋!
我慢できない陛下!そろっとる・・・。ご馳走がそろっとる。
通販業務と原稿直し頑張ってよかった!
はよ、旦那様会社に行きなさい。
続き・・・続きが欲しい。
パソコンが揺れてるのはきっと続きが気になるせい。

2014/11/28 (Fri) 01:39 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

No title

陛下も、夕鈴、も良かったですね。だって李順さんが…。本気ですもん。
次はどんな妖艶な陛下が読める事か、楽しみです。
そして、通販も楽しみにしていますね。

2014/11/28 (Fri) 21:32 | 狛キチ #- | URL | 編集 | 返信

羽梨さまへ

間をあけて書いたから、なんかラストがおかしなことになっちゃった。
うーん。
書き直すか。
いや、その前に。
原稿しなきゃ。
そして刷るために努力を。
通販、ほんとにありがとうございます。
おじさま本、一冊しかダメ?

2014/11/28 (Fri) 22:38 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

狛キチ様へ

なかなか李順さんが出てこなくて困りました(笑)
陛下があまり妖艶にならず申し訳ない出来の続きをUPしてあります。
ごめんなさい。
通販。
ご要望に沿えるよう、頑張ります。

2014/11/28 (Fri) 22:42 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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