2014_11
25
(Tue)14:18

想いの行く先6

やっと本番(笑)

ここから先は本誌の先を妄想したSSになります。
今までのSSは、本誌に基づいた私の妄想です。(ややこしいなおい)

そしてまだ終わりませんでした。
長くてすいません。
【LaLa1月号ネタバレ妄想SS】
《想いの行く先6》


「ああ、やっと動いたか。」
慎重に姿をくらませていた闇商人。
蓉州と王宮を繋ぐ彼と接触する機会がようやく巡ってきた。
事を荒立てるつもりはさらさらない。
晏流公はまだ幼く、それゆえに価値があるのだから。
母である蘭瑶さえ潰せばいいのだ。

華やかな灯火に浮かび上がる妓館。
貴族のバカ息子に相応しい華美な一角。
過分に代金を払ってその隣に部屋を取る。

しゃらん
聞こえてくるのは妓女の音。
過剰に肌を露出させ装いを凝らし。男たちの目を楽しませる彼女ら。
上っ面の微笑を浮かべ客を引く。
「お客様、お好みの妓女は・・・」
「いらん。酒だけでいい。」
ぽんと金を投げるといそいそと下がる男衆。
これからひと騒動起こすのだから、ちょうどいい詫料だろう。
被っていた外套を脱ぎ捨て隣室とを隔てる壁に耳を当てる。
男が二人。
ぼそぼそと何事かを相談しているようだが、良く聞こえない。
仕方ない。
直接聞くとするか。
剣を手に立ち上がろうとした時。
「失礼致します。お酒をお持ちいたしまし・・・・た。」
「え。」
するりと扉が開いて。
ここにいるはずのない僕の花が現れた。


「潜入捜査どんと来いですよ。」
方淵や水月さん。
浩大や克右さん。
壬州の荷長官。
みんな頑張ってくれたんだもの。
私だって、頑張りたい。
妓館に入り込む手筈は克右さんがつけてくれた。
私はバイト時代に培った技術を総動員して妓女らしく装って。
経倬殿が現れるのを今か今かと待ち侘びる。
「おい、夕花ちゃん。」
「あ、はい。」
ここでも偽名の『夕花』を使う私。
家庭の事情でお金がいるから短期バイトをさせて貰うという設定だ。
なんかどこかで聞いたことがある話だわ。
「そちらの離れの小部屋にお酒運んどくれ。」
「はいっ。」
怪しまれない様に笑顔で答えて、妓館の玄関に気を配りつつ。
「失礼致します。お酒をお持ちいたしまし・・・・た。」
「え。」
うそ。

陛下?







「なんでっ?!」「どうして?!」
ここにいるの。
ここにいる。

ぱくぱくと口を開け閉めする夕鈴。
目を丸くする黎翔。
我に返ったのは黎翔が先だった。

立ち上がり扉を閉め花に向き直る。
その短い間にも沸き上がる疑問。
なぜここにいる。
王都から離れろと言ったのに。
危ない目に遭わせたくないから、と。
何をしていた浩大。
荷文応。
ここに彼女がいるという事は・・・克右もグルか。
そして、何より。
「夕鈴・・・なにその格好。」
誰が彼女にこんな姿をさせた。
思わず手が伸びた。


「う、そ・・・陛下?」
目の前にいるのは紛れもない狼陛下。
「夕鈴・・・なにその格好。」
ビックリした顔で陛下が私を見て。
頬に触れる。
「え、と・・・その、これは、潜入捜査」
「君が?」
「うっ。」
しまった。
口ごもった夕鈴をじっと見下ろす黎翔。
紅い瞳に光が凝る。
「君は壬州にいるのではなかったのか?」
「あ・・・そう、ですね。」
ぐっと近づく黎翔の顔。
正視できない夕鈴の瞳が泳ぐ。
頬に添えられた手に力が籠り、親指が唇をなぞる。
「こんな姿で、どうしてここに?」
「・・・・っ、」
眼下で戸惑う愛しい娘。
夢にまで見た彼女がここにいる。

妓館。
潜入捜査。
闇商人。

――――ああ、分かってる。
こんな事をしている場合じゃないんだ、珀黎翔。

思うより正直な心と体が勝手に動いて。
唇が重なった。

「・・・っ、は、ぁっ、」
「ゆ、う・・・」
絡まる吐息。
熱い咥内で互いを求めあう舌が踊る。
甘い邂逅に溺れる二人の、背後で。
ぱんっ、と扉が開き。
「失礼した。部屋を間違えたようだ。」
閉まった。
「っ!きゃ・・・っん!」
「黙って、夕鈴。」
夕鈴の唇を再び塞いで、にっこりと笑い。
黎翔は壁に耳を押し当て、手招きする。
「こっちこっち。」
「は、はい。」
その身体に身を預ける様にして夕鈴も隣室の気配を伺う。
『・・・隣室は妓女が客の相手をしている最中でした。怪しい者ではないかと。』
『そうか、では話を。』
首まで真っ赤になる夕鈴。
それを見下ろし苦笑しつつ、隣室に注意を払う黎翔。
「言い訳はあとでゆっくり聞くから。」
「・・・はい。」
耳元で囁かれた夕鈴の膝が、カクンと抜けた。

C.O.M.M.E.N.T

No title

私も耳元で囁いてほしいです。
後で怒って欲しい。
萌え補充ありがとうございます!

2014/11/25 (Tue) 17:20 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

羽梨さまへ

怒らせました(笑)
耳元で囁かれ過ぎて夕鈴大変です。
陛下は嬉し気ですが。
ご飯届けてあげたい。
大丈夫?

2014/11/25 (Tue) 18:16 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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