2014_11
17
(Mon)18:23

花追い1

こんばんは。
どっぷり落ち込んでおります、あさ、です。

編集してたんです。
「春の庭」を。
どれを読んでも「ああ・・・」な内容ばかりで。
やっぱり本にするなんて無理なんじゃないかと。
思い直そうかと迷い中です。
「春の庭」を本にするにはどうしても「護花」(以前書いたSS。目次から行けます。)を入れこまないといけなくてですね。
もう「護花」本編と「春の庭」にある護花補完SSで、「護花」本を作れる長さ。
どうする気だ、私。
いっそ口を拭って。
「春の庭」本、なかったことにしていいですか?
エロばっかですよ?「春の庭」。
エロか黒いかどっちかです。
いや、両方もあるか(笑)

自分が書いたSSで脳がおかしくなっております。
見逃して下さい。

そんな訳で、健全なSSを目指して書いてみました。
健全なはずです。

もし宜しければ。
【設定 臨時花嫁】
《花追い1》

「またせたな、夕鈴。」
「い、いいえ、花に見惚れておりましたので・・・」

どきん。
鼓動が跳ねる。
いけない事だと分かっていても、頬が染まる。
あれは、演技。
演技よ、夕鈴。

「花、か・・・。この澄んだ瞳に映るのは私だけでよいのだが。」
「っ、私もいつも陛下だけを見ていとうございます、わっ。」

我ながらぎこちない台詞。
扇を握る手が汗で滑る。

いつもいつも、陛下だけを見てる。
政務室でも後宮でも四阿でも、どこでも。
私の眼は自然と陛下のお姿を追ってしまう。

「そうか、では。」
「きゃぁっ!」

浮遊感があって、ぐんっと視野が広がる。
抱き上げられるこの瞬間が、好き。
陛下の香りに包まれるこの時が、大好き。

「これなら私だけを見ていられるだろう?」
「くっ・・・は、い。」

近づく、紅。
透き通るように赤いのに濃い、赤。
紅玉、っていうのかしら。
一度だけ李順さんに見せてもらったことのある宝石を思い出した。

「そんなに見ないで、夕鈴。」
「え?」

ふっと外された視線と、薔薇色に染まった黎翔の頬。

「・・・下がれ。妃との時間を邪魔するな。」

目を伏せたままで黎翔は侍女たちに人払いを命じた。




「いつまでもぎこちなくて、申し訳ありません。」
「えー、『いつまでも初々しいお妃様』らしくていいと思うけど。」

少し甘味のある茶を口に含み、夕鈴はこくんと飲み込んだ。

「そうでしょうか・・・」
「うん、夕鈴はそのまんまでいいよ!」

にこにこと茶を口に運ぶ黎翔。
どこか納得のいかない表情のまま、夕鈴は茶菓子を小皿に取り分けた。
桜を模した砂糖菓子。
口に含めばふわりと溶ける、甘い菓子。
まるで陛下の『演技』みたいに。
消えてなくなる、甘露。

「美味しい、ですね。」
「うん、そうだね。」

ふわりと儚げに微笑む夕鈴。
その笑顔をじっと見つめる黎翔。

「ゆう、」
「陛下、お世話になりました。」

すっと立ち上がった夕鈴がすとんと膝をつく。
深々と首を垂れ、額を地につける。

「臨時花嫁は、今日で終わりです。」

これでいいのよ、汀夕鈴。
借金が終わった今。
これ以上ここにいたら、陛下のそばにいたら。
だめ。

「・・・え、夕鈴、どういうこと、僕、聞いてない。」
「私の後任もすぐに決まるそうです。」

噛み合わない会話。
くぐもった夕鈴の声が黎翔の苛立ちを誘う。

「だめだ、夕鈴。顔を上げて。」
「いいえ、私はただのバイトで庶民です。本来でしたら陛下の御前になど」
「夕鈴っ!!」

びりっと空気が震える。
黎翔の苛立ちが夕鈴に降る。
肩を掴まれ身を起こされた。

「君は私のっ」
「偽物の妃です。私は偽物です、陛下。」
「っ、でもっ!」

ふっと花の香りがして黎翔を包む。
柔らかいものが唇に押し当てられる。

「幸せでした。陛下のお傍にいられて、束の間でも愛されて。本当に・・・・ありが」
「ダメだ夕鈴、行かせないっ!」

哀しげに微笑んだ夕鈴がぱっと立ち上がる。
逃がすまいと黎翔が縋る。
たんっ、と音がして、浩大が二人の間に入った。

「何のつもりだ、浩大。」
「お妃ちゃんの『幸せ』を考えた事あるか、陛下。」

俯き夕鈴を庇う浩大。
日ごと夜ごと黎翔に愛され微笑む夕鈴の涙を知る、隠密。

「俺は見てきたんだ。お妃ちゃんの苦しむ姿。」
「なんだと?」

大切に抱かれれば抱かれるほど。
想われれば想われるほど募る、夕鈴の哀しみ。

「陛下、あんた間違ってる。」
「浩大、そこをどけ。」
「いやだね。」

ふっと空気が変わる。
狼の気配。
黎翔の指先が剣にかかるより、先に。

「あばよ、陛下。」
「っ!」

ばんっと大きな音がして白い煙が立ち上り。
夕鈴と浩大の姿が消えた。
花追い2   
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C.O.M.M.E.N.T

No title

どんなに黒くてもエロくても良いからやめちゃだめぇーー!!

2014/11/18 (Tue) 06:17 | 空 #jooVpO96 | URL | 編集 | 返信

空さまへ

うっ。
だめですか。
食あたりしそうな本ですよ?
胃薬をおまけにつけなきゃ。(笑)

2014/11/18 (Tue) 17:01 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

No title

食あたり上等ですよ!どんなお話だって消化出来してみせますから止めないで下さいな~!

2014/11/19 (Wed) 04:08 | 空 #jooVpO96 | URL | 編集 | 返信

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