2014_11
11
(Tue)14:06

眠る思い出

こんにちは。
あさ、です。

咳が抜けず、諦めて薬を買いに行きました。
薬剤師さんがいるドラッグストアなので、売薬をチョイスしてもらったのですが。
その真っ最中に咳発作。
「げほごほ。効く薬、下さい。げほごほ。」
「・・・。」
無言で差し出される薬。
「早く飲んで下さい。」
「・・・・げほごほ。」
迷惑かけてすいませんでした、お姉さん。
薬、効いてきたみたいです。
猛烈に眠い。

それでは皆様。
お暇つぶしになるかどうか分かりませんが、
陛下が犯罪者ギリギリ(いやアウトだろ)なR15くらいのSSですが、
もし宜しければどうぞ!

げほごほ。
金曜までに治す。
絶対治す。
【設定 臨時花嫁 バイト終了通告から退宮までの期間】
《眠る思い出》



「・・・構うな、下がれ。」

妃の部屋。
深夜にそこを訪れた国王は、侍女たちには目もくれず扉を開ける。
跪拝し下がる彼女らの気配。
微かな靴音が去っていくのを確認してから、王は寝室へと続く帳を潜り抜けた。
ぼんやりと灯された常夜灯が妃の寝顔を浮かび上がらせる。
何も知らぬ少女の無垢な寝顔。

夕鈴。
ここが何処か、わかってる?

安心しきった寝息。
苦笑交じりに軽くため息をついた黎翔の手が、ゆっくりと伸びた。

どうせ失うのだ。
少しの思い出を所望しても罰は当たらないだろう。

バイト終了を告げた日から、毎夜。
国王は深夜ひそかに妃の部屋を訪う。
天井裏にはよく知る隠密の気配。

「陛下、今夜も?」
「・・・。」

黙って自分を睨み付ける黎翔に首を竦め。
浩大は頭をひっこめ屋根へと上がる。
これから始まる、誰も知らない秘密の秘め事。
仮初の幸せな夢の、一夜。

常夜灯から火を分け、香炉にくべて。
袖から取り出した薬包から粉を取り出しふりかける。
広がる、青い香り。
深くなる夕鈴の寝息。
これで彼女が起きることは、ない。

衣擦れの音。
軋む寝台。
床に散らばる二人の夜着。

「・・・んっ・・・んん・・・」
「はっ、あっ、ゆうっ、」

荒い吐息と苦しげな声。
高まる水音と籠る熱。

「ご、めん・・・っ!」
「っ、っ!」

はぁはぁと息を荒げ、寝台に沈み込む嫋やかな肢体。
瞑ったままの目尻から伝う涙は紅い舌に舐めとられる。

「夕鈴。」
「・・・」

くったりと脱力した身体を覆い隠すように抱いて。
髪の一筋から爪の先まで全てを、愛する。

君だけが、僕の妃。
君が何処にいても、誰といても。

未来永劫、君だけを。

「愛してる。」

ふっと消えた灯りが。
狼の囁きを闇に溶かした。
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C.O.M.M.E.N.T

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