2014_10
22
(Wed)14:12

「雨降り」の続き

寒いですね。
雨が止みませんね。
冬眠したいですね。

寒さで勢いがなくなったのか、春部屋にはなりませんでした。
ごめんなさい。

ちなみに、このSS。
本物夫婦だけど正妃立后前な設定で書いておりました。
注意書きを今頃するという体たらく。

寒くて頭が回りません。
お許し下さい。
【設定 未来夫婦】
《「雨降り」の続き》


少し強くなった雨。
戸締りを確認する侍女さん達。
来ないで下さいって言ったのは私なのに、扉が開くたびに陛下の姿を探してしまう自分に呆れた。

雨音が、する。
遠目にもわかるほどの雨だれが軒先を伝う。
ほら、夕鈴。
こんな夜に旦那様を歩かせるなんてどうかしてるわ。

陛下、寒くないかしら。
夕餉はちゃんと召し上がったかしら。
今夜は冷えるから上掛けを重ねた方がいいわよね。

本当は、こんな夜こそお傍にいたい。
温かいお茶を二人で飲んで、お喋りをして。
手を繋いで抱き締めあって眠りたい。

そうすればきっと、雨が好きになれる。
余計な事を考えなくて済む。

「おやすみなさいませ、お妃様。」
「おやすみなさい。」

ふっ、と灯りが落ちる。
橙色の常夜灯がひとりぼっちの私を照らす。

雨なんて、大嫌い。

寝台の隅っこに背中をくっつけて丸くなった。







夕鈴、寝てるよね。
手が冷えてゆく感覚を楽しみながら、歩く。
濡れた回廊に映る篝火。
夕鈴の部屋へと続く温かなそれが僕は好きだ。

宿直の侍女が開いた扉を、そっと潜った。

包み込まれるように温かい夕鈴の香が僕を出迎える。
淡く漂う甘い花の香。
夕鈴の纏うこの香りは、僕だけのもの。

先だっての雨の日。
しっとりと濡れた夕鈴が政務室に現れた時は、あせった。
上気した頬の夕鈴から立ち上る甘い香りに官吏たちの頬が一斉に染まって。
いつもはふわりと広がる裾が、雨のせいで重くなっていて。
艶めかしい腰つきに目が釘づけになった。
あんな夕鈴を見ていいのは私だけだ。

ぼんやりと浮かび上がる寝台。
丸くなって眠る夕鈴。

僕の夕鈴。

さらさらの髪を手に取り口付けて。
今日も君に愛と感謝を捧げる。

愛してるよ、夕鈴。

「・・・ん、陛下?」

薄茶の瞳がぼんやりと僕をとらえて。

「おかえり、なさい。寒くないですか、へいか。」

半分眠ったままで、掛け布を捲り僕を誘う。

「抱っこしてねましょ?」
「うん。夕鈴はあったかいね。」

雨に濡れた衣を脱ぎ捨て素肌になって。
ぼうっとした夕鈴の懐に潜り込んだ。

「へーか、つめたい。」
「あー・・・夕鈴、あったかい。」

柔らかくて温かい膨らみに顔を埋めて頂をちょっとだけ舐める。
ふにふにだったそこが少し尖って、可愛い。

「・・・ぁ、へーか、むり、しないで?」

意外な言葉が降ってきた。

「無理?なんのこと?」
「へいか、お疲れ・・・やすまな、きゃ。」

髪を撫でてくれる夕鈴の手が心地よくてうっかり目を瞑りかけたが、それどころではない。

「無理って、なに?」

努めて優しく問いかけて、答えを引き出す。

「毎晩妃を寵愛する演技しなくても、私は大丈夫ですから。」

少し目が覚めてきたのだろう。
僕を抱き締める夕鈴の手に力が籠った。
ぎゅっと抱き寄せられて幸せな柔らかさに息を止められる。
このまま吸い付いて華を散らして柔肉を食んでしまいたい衝動に駆られるが、必死に耐える。
我慢だ。
今は何か勘違いしている夕鈴と話をしなくては。

「お疲れの陛下を癒すどころか、こんな雨の日にわざわざ来させるような事して・・・ごめんなさい。」
「むぐっ。」

夕鈴の乳房に頬が挟まれる幸福感に酔いそうになったが、そうじゃない。
理性を総動員して言葉を探す傍から勝手に手が動いて乳房を揉んでしまう。

「癒し、だよ。君は。」
「んっ。」

冷えた手が温もりを求めて夕鈴をまさぐる。
必死に自制するが気持ちよすぎて止まれない。

「私ちゃんと陛下を癒せてる?」

髪を撫でていた手が、するりと滑って。
僕の肩をなぞり背を伝う。

ああ、降参。

「もっと癒して、夕鈴。」

負けを認めた黎翔は、小さな手と口を自分に導きながら。
素直にそれを掴み口に含む妻に、囁く。

「同じ部屋に住もうね、夕鈴。」
「んっ。」

びっくりした様に顔を上げた夕鈴。
その拍子に強く吸い込まれた自身が早々にドクンと脈打つ口惜しさに黎翔は頭を抱えた。

「だから、毎晩・・・温めてね。」
「っ?!」
「もう一回、いい?」
「・・・ぅ。は、い。」

頬を染めて身を預ける夕鈴。
嬉しげなその表情は、すぐに。

「あ・・・あんっ、んっ・・・」
「ああ・・・夕鈴、あったかい。」

蕩ける様な幸せに変わる。
我儘   
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C.O.M.M.E.N.T

No title

うっかり居眠りしていたところ、目が覚めました・・・。アブナイ、アブナイ、ココハマダショクバ・・・。

2014/10/22 (Wed) 15:04 | ますたぬ #XTEfMpaM | URL | 編集 | 返信

ますたぬ様へ

おはようございます(・∀・)
たまに来ますよね、抗えないほどの睡魔。
何かの呪いとしか思えない!

2014/10/22 (Wed) 17:11 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

No title

やっきもっち陛下q(・ェ・q)ルン♪←壊
そうか、濡れた夕鈴が色っぽかったのか。
見てみたい!
陛下ばっかり夕鈴を愛でてズルイなあ。
現実と妄想の境目がなくなっていく。
助けて。ますますおかしくなる。

2014/10/22 (Wed) 17:55 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

羽梨さまへ

隙間を見つけてはSSを書いて原稿見直して表紙作って、
いい加減ヤバイと思うの、私。
ちょっと休まなきゃだめだな。
羽梨さまも無理は禁物ですよ?

2014/10/22 (Wed) 19:32 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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