2014_10
15
(Wed)20:51

一炊の夢4

こんばんは。
あさ、です。

続きを書く時間が出来ましたので、もし宜しければ。
短いです。

お風呂にはもう少しゆっくり入っていいと思うんだ、だんなさん。
【設定 未来夫婦 お子様なし オリキャラ注意】
《一炊の夢4》


「夕鈴。」
「・・・はい、わが君。」

無機質な妻の声音。
月明かりを受け光る涙は真珠のように美しく、静かで。
何も映さぬ水晶の様な瞳に、黎翔の背筋が凍る。

「貴様ら、何をした。」

びくっ、と肩をすくめる侍女たち。
ちゃきっ、と音がして、そのうちの一人に黎翔の剣が突きつけられる。

「私は、問うている。答えよ。」
「せ、正妃様は・・・っぐ!」

ドスッと響く鈍くて重い音。
黎翔の剣を抱くように侍女が倒れ込み。
その背に深々と突き立った短剣の柄が床に歪な影を作る。

「お早い御着きですな、狼陛下。」
「無慈悲な事だ。」

言うが早いか、黎翔は床に広がる黒い血溜まりを爪先で蹴り上げた。

「っ、」

ぴしゃっと跳ねた侍女の血が翠国宰相の視界を奪い。
容赦なく襲い来る狼の爪がその臓腑を狙う。

「ぐ、あっ!」
「聞き苦しい限りだな。」

下腹を抉られた宰相から漏れる呻き声が黎翔の失笑を誘い。
周囲に控えているはずの隠密を必死に呼ぶ宰相に、朗らかな笑い声が降る。

「おっさん、悪いけど助けなんて来ないから。」

どさりと投げ捨てられた部下の変わり果てた姿。
顔色を失った宰相の耳に。

「・・・夕鈴様は、まだか?」

まどろみから浮上した玉禮の声が届いた。


――――我が君。

御身に最上の妙薬を。
至上の甘露を。


腹から伝う血を滴らせる宰相の瞳に、狂気が宿り。

「夕鈴様『我が君』の御元へ。」

指示を下す。

「夕鈴っ!!」

砕け散る夕鈴の涙。
何も映さぬ瞳が黎翔の上を通り過ぎ、意思を感じさせぬ動きで隣室へと沓が滑る。

「待て、夕鈴!」

去りゆく夕鈴の唇が僅かに示した言葉を、黎翔は確かに目にした。


たすけて、へいか。




国益が、どうした。
国交が、なんだ。

かつてない怒りが黎翔を襲い。
玉禮の眼前で薄絹を滑り落とした夕鈴の身体が宙に浮く。

がつんっ、と嫌な音がして。
至福の表情を浮かべたままの玉禮の身体が寝台に沈んだ。
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C.O.M.M.E.N.T

No title

ちょっ!旦那様っ?
お風呂早すぎるっ!
もうちょっと先まで読みたかった!
怒れる陛下が好き♥

2014/10/15 (Wed) 21:33 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

∪´-ω-∪…旦那サマ。
もう少しあさサマにSSを書く時間下さいませ←
さぁ陛下!
そのままサイテーコクオーの息の根を!!
ヽ(`Д´)ノシ

2014/10/15 (Wed) 21:38 | 桃月 #- | URL | 編集 | 返信

あさ様
え、旦那様そんな早くおあがりなの??(゜ロ゜)
せっかくのお風呂なんですからもう少しのんびーりと…(笑)
陛下、さっさと玉禮をのしちゃって(*`Д´)ノ!!!

2014/10/15 (Wed) 22:18 | 凜 #- | URL | 編集 | 返信

No title

ふぇ~ん、もうお風呂終わり?v-12
湯冷めするから100まで数えて?!
いや・・・1000まで(笑)

2014/10/15 (Wed) 22:21 | くみ #17ClnxRY | URL | 編集 | 返信

羽梨さまへ

怒る陛下なら、いくらでも書きますよ?
真っ黒過ぎて表には出せないけど!
お仕置き陛下も←やめろ

2014/10/18 (Sat) 19:42 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

桃月さまへ

息の根、とまりませんでした<(_ _)>
あの人生命力にあふれていて手強かったんですよ。
それにしても最近主人の帰りが早い。
ものすごく見張られている気分です。

2014/10/18 (Sat) 19:43 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

凛さまへ

最近主人の帰りが早くて。
いえ、早いと言ってもたぶん普通なんですけどね?
でも、今までが0時前後はあたりまえだったので、私のペースが狂うのです。
・・・さて、書く時間をどう捻出するか。
悩ましい限りです。
やはり、スマホか。
スマホで書くしかないのか。
うわぁんっ!!

2014/10/18 (Sat) 19:45 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

くみ様へ

一万で。←溺れるわ
いや、参りました。
どうしましょう。
21時前後に帰って来られるとどうにもならないっ←酷い嫁だなおい

2014/10/18 (Sat) 19:46 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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