2014_09
27
(Sat)18:44

悪夢

こんばんは。
あさ、です。

ちょっと、弱ってます。
メンタルが。
嫌なこと思い出しちゃってですね。

ですので、陛下も弱ってます。

うー。
早く忘れろ私。

気分転換にゆっくりお風呂に浸かろう!
今夜は長女と二人きりなんです。
せっかくのチャンス。
原稿しなきゃ。

せっかくお越し頂いたのに、暗いSSで申し訳ございません。
すぐ元気になりますので、少し見守ってやって下さい。
【設定 未来夫婦】
《悪夢》



『母君譲りの美しい御髪。』

そう言われていた髪を短く切ったのはいつの頃だったろう。
よく思い出せない。

『黎翔殿下、ですね?』
『だったらどうだと言うんだ?』

すらりと剣を抜く刺客に慣れた頃だったろうか。

『母君がこちらのお菓子を黎翔様に。』
『まずお前が食べて見せろ。』
『っ!』

毒への耐性を得た頃だったろうか。
いずれにせよ、もう随分前の事だ。


あの頃の私はまだ血の匂いに慣れておらず。
命ある肉を貫き切り裂く感覚を新鮮に感じていた。
弱かったのだと、思う。

いくら洗っても拭えぬ、血の匂い。
風が髪を嬲るたびに届く、死の匂い。
胸が悪くなって、衝動的に髪を切り捨て。
子ども染みた抵抗だと我ながら呆れたが、それ以降髪を伸ばすのはやめた。

今でも夢に見る、過去の悪夢。
まだ幼く非力だった自分にのしかかる刺客の大きな黒い影。
口を抑えられ首を絞めらる恐怖。
身を貫く冷たい刃がくれる心地よいほどの痛み。
それらが心を苛むのが辛くて苦しくて、不快で。
それなら心を捨てればよいのだと気付いたが、心は髪とは違って。

切っても、切っても。
捨てても、捨てても。

無くならない。




「陛下は綺麗ですよ。」
魘される僕に、君は必ずそう言って。
「汚れてなんかいません。」
手に口付け、髪を撫でてくれる。
「辛かったら辛いって言って。」
優しく語りかけてくれる。

僕がしてきたことは、消えないけれど。
心を失くさないで良かった、と。
君に会えてよかった、と。
そう思えるから。

「ありがとう、夕鈴。」
もう少しだけでいいから。
手を握っていてくれないか。
「怖かったんだ。」
あと少しだけでいいから。
僕がもう少し強くなるまで。

そばにいて。
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C.O.M.M.E.N.T

No title

陛下の独白、切なくて、哀しくて。
そんなに強がらなくても、ずっと夕鈴に居てもらえば良いですよ。
あさ様の切ないお話が好きです。
夕鈴頑張って陛下のお側にずっと居てね。
そしてあさ様、少しでも早く嫌な事を忘れられると良いですね。私はいつも、あさ様のお話に癒されて居るので、あさ様にも早く元気になって欲しいです。

2014/09/29 (Mon) 18:03 | 狛キチ #- | URL | 編集 | 返信

狛キチ様へ

ありがとうございます。
うちの陛下は少し意地を張り過ぎです。
もう少し夕鈴に甘えたらいいのに!
嫌な事。
忘れたいものほど忘れられませんよね。
ああ、記憶を消したいっ!!

2014/09/29 (Mon) 18:29 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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