2014_09
11
(Thu)22:19

観月7

こんばんは。
あさ、です。

陛下が喋らずに終わってしまいました・・・。
なんでだろう。←








最終話

【設定 ネタバレ妄想SS】
《観月7》


後宮。
蘭瑶の部屋。


「蘭瑶様、蘭瑶様っ!」
「どうしたの?騒々しい。」

息を切らして駈け込んで来たのは晏流公の侍女。

「大変ですっ!」
「瑛風に何かあったの?!」

愛しい息子のために選び抜いた侍女が青褪め取り乱す様に。
蘭瑶の血の気が引く。

「いいえ、公には何事も・・・・」
「本当に?!瑛風はどこ?どこにいるの?」

取り乱す蘭瑶と侍女を、少し離れたところから見つめるのは。

「夕花、ですな?」

後宮管理人である、張元。

「は、はいっ!」
「え?夕花?」

ほっと息をついた侍女と美しく眉を顰める蘭瑶に、張元はゆったりと微笑んだ。

「驚かせて申し訳ございませんでしたな、蘭瑶様。」
「・・・なんのことかしら。」

瞬時に冷静さを取り戻した蘭瑶の嫋やかで鋭い笑みが張元を狙う。

「夕花に・・・あの娘に何かあるのね?」
「それは追々明らかになりましょう。」

毒花の棘などどこ吹く風と、後宮管理人は受け流し。
数多の毒花を凌駕する棘を持つ元妃は沈思する。

優雅に流れる、後宮の静かな時間。
身に馴染んだ懐かしい思索の時を楽しんだ二人は。

どちらからともなく、口を開く。

「蘭瑶様。ひとつ、ご相談が。」
「・・・私の息子のためになることでしたら。」
「これは、お話が早い。」

守りたい者の為に
守るべき者の為に。









「_____猶子?」

いまだ目覚めぬ夕鈴を抱いたまま長椅子から動かぬ黎翔に、李順はさらりと説明した。

「蘭瑶さまは、董家の方。名門董家を後ろ盾にすれば、夕鈴殿の正妃冊立もさして難しくはございません。」
「・・・話が上手過ぎるな。」

尖る黎翔の気に、李順はふっと微笑んだ。

「晏流公の身分の保証と、王弟の地位確保。それが条件です。」
「・・・随分と、控えめだが?」

訝しむ王に、側近の表情が改まる。

「思い出して下さい。『黎翔殿下』であられた頃を。」
「______っ!」


あの頃。
「妃」とすら呼ばれぬ「舞姫」を母に持つ不遇の皇子だった時代。
北に在ってすら命を狙われ続けた頃。

「舞姫様・・・いえ、母君様が望まれたことは何でしたか?」
「・・・っ。」

ぎゅっ、と一瞬目を瞑った黎翔は。

「私、の・・・僕の、幸せな、未来。」

静かに、答える。

「それなら、蘭瑶様のお望みもお分かりですね?・・・『黎翔殿下』。」

少しの沈黙。

「・・・ああ、そうだな。」

何かを吹っ切るように、黎翔は立ち上がり。
腕の中の花に小さく口付け囁いた。

「君は凄いな、夕鈴。」

さすがは、僕の花嫁。
狼陛下の、唯一の花。




「ん・・・・」

甘い吐息が零れ。

「あ・・・へい、か?」

嬉しげな声と共に、茶色の瞳が開かれる。


黙って姿を消す李順と。
屋根に上がる隠密の気配。


「お帰り、夕鈴!」
「・・・あ、はい。」

小犬の気配に、ほっと息をついた夕鈴の耳に注がれたのは。
狼の囁き。

「愛してる。」
「なっ?!」

思わず耳を抑え後退る兎と。

「これから色々大変だけど、覚悟してね?夕鈴。僕も頑張るから!」
「は、い?!」

小犬の笑顔で尻尾を振る狼。

「_____今度は私が伝える番だな。」

身体で、心で。
持てる全てで。

観る事しか叶わなかった月を手に入れた喜びを、君に。

全ての愛を、君に。

君だけに。
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C.O.M.M.E.N.T

NoTitle

くうっ!終わってしまった。
でも楽しかったです。
何故か、老師がかっこよく見える(笑)
素敵なお話をありがとうございました。
寝台回避、残念です。

2014/09/11 (Thu) 22:51 | 羽梨 #- | URL | 編集 | 返信

羽梨様へ

少し駆け足でしたが、終わってしまいました。
寝台も。
後は陛下がなんとかしてくれるでしょう、うんうん。
さて、書く。
どんなの書こうかな。
BLは止めるっ!!(笑)

2014/09/11 (Thu) 23:00 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

NoTitle

あさ様
いやん、黎翔殿下って何て良い響きなのでしょう。悲しい、辛い思い出のこもったお名前ですね。
李順さんの、陛下に対する呼びかけや、語りかけに切なくなりました。
そうですよね、母はいつ迄も子どもの幸せを祈るのです。
ああ、陛下が納得してくれて良かった。
皆幸せになって欲しいです。
そしてBL辞めないで。←しつこい。怒ってもよいですよ。

2014/09/12 (Fri) 02:42 | 狛キチ #- | URL | 編集 | 返信

この話は裏の春部屋で続きが是非読みたいです。よかったらお願いします(^^)

2014/09/12 (Fri) 08:03 | まるねこ #- | URL | 編集 | 返信

狛キチ様へ

黎翔殿下。
言わせてしまった。くすくす。
だめだ、脳内がBLです。
どうしてくれるんですか、狛キチ様っ!
責任取って!!←違

2014/09/13 (Sat) 07:19 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

まるねこ様へ

春部屋に行くほどのアールにはなりませんでしたが、少し書いてみました。
お楽しみ頂ければ幸いです。

2014/09/13 (Sat) 07:23 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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