2014_09
07
(Sun)16:50

観月1

お久し振りです。
あさ、です。
なかなか書きに来られなくて、更新が開いてしまいました。
皆様お元気でいらっしゃいましたか?


注意書きを致します。

このSSは本誌ネタバレ。
さらにその先を妄想しております。
全て私「あさ」の妄想の産物とご理解の上お進み下さいませ。

なお、このSSは一発書きです。
誤字脱字はおいおい直します。
それでも大丈夫な方のみ、スクロールお願いします。









【設定本誌ネタバレ妄想SS】
《観月1》






「見事な月ですね、母上。」
「そうですね、晏流公。」

嫋やかに微笑む蘭瑶様は、嬉しげに公を見つめて。

「この蓉州で見る月は、今年が最後になりましょう。」
「え・・・?」

そっと、公のお手を取られた。

「書簡が参りましたの・・・陛下から。」
「兄上様から?!」

晏流公の頬が、ぱっと染まる。

「どのような・・・?」
「ふふ、良い報せよ、瑛風。」

愛しくてたまらないといった風に息子の耳に唇を寄せた蘭瑶様。
その囁きに公の可愛らしい瞳が輝いた。

「本当ですか、母上。」
「ええ、陛下の御言葉ですもの。」

少年らしい仕草でぴょんと立ち上がった晏流公は。

「夕花、夕花!!」
「は、はい。」

私に走り寄って来られて。

「三月後、王宮に上がる!夕花も一緒に行こう、弟に会えるよ!」
「_____ええっ?!」

とんでもない事を言い出した。

「嬉しくないの?夕花。」
「い、いいえっ、嬉しいですっ。急な事でびっくりしただけで・・・」
「そうだよね、僕もびっくりした!」

微笑む公は、本当に嬉しそう。

「王都出身の貴女がいてくれると、何かと心強いわ。」
「お役に立てますなら・・・」
「お願いね?夕花。」

公の後ろに立つ蘭瑶様も、本当に嬉しそう。

だけど。

「やっと・・・やっと・・・・」

そう呟いた蘭瑶様からは。
気合いの様なものが漂っていた。




______王都へ。


吉報と重なり、盛会となった観月の宴。
忙しく立ち働きながら、月を見上げる。

王都から逃げてきた私が、戻ってもいいのかしら。
王宮に戻っても、いいのかしら。

「・・・良い訳がないわよね。」

ふぅ、とため息交じりに呟いたら。

「あたりまえじゃん。」

浩大の声が降ってきた。

「引き時だよ、お妃ちゃん。」
「でも・・・王宮に行けば、陛下に会えるかもしれないじゃない。」
「何言ってんの?元妃が晏流公の侍女になって王宮に潜入する気?」

呆れた様な声。
当然よね。

だけど、このままじゃ。

「私、陛下に伝えたいことがあるの。」
「俺が」
「自分で伝えなきゃ意味がないの。ごめんね、浩大。」

私は永遠に陛下に触れられない。
見上げる事しかできない、今夜のこの月のように。

「私は陛下に会いたいの。」
「お妃ちゃん・・・」

ただ観ているだけじゃ、ダメなの。
伝えなきゃ。
触れなきゃ。
会わなくちゃ。

「その後どうなっても、いいのか?」

浩大の低い声。
怒ってる。

「ええ、いいわ。」

ごめんね、浩大。

「わかったよ。せいぜい気を付けるんだな・・・護ってやるから、さ。」
「ありがとう。」


______陛下。

月が、少し朧に見えた。











「・・・。」

うるさい。
誰もかれもが、煩くてたまらない。

「月の満ち欠けのごとく、人の心もまた浮き沈みがあるものでございます。」

訳知り顔で舞姫を繰り出す者。

「花には盛りといものがございますれば、常に季節に合った花々を花園に。」

これ幸いと妃候補を並べ立てる者。


うるさい。
どけ。

「・・・。」

私は月が観たいのだ。
夕鈴と同じ月が、観たい。

晏流公の邸でも今宵は観月の宴が催されているはずだ。
毒花に気に入られた夕鈴もきっと、この月を観ている。

感謝しろ、蘭瑶。
私が弟を呼び寄せたのは、彼女に会うためだ。

会って、伝えねばならないからだ。


______私を、忘れよ。


もう一度、伝えねばならないからだ。

彼女を護るために。
彼女を失わないために。


僕の心を、殺すために。
観月2   
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C.O.M.M.E.N.T

┃q・ω・∪ こんにちは♪

なんかドキドキな展開のお話が!!
続きが楽しみです~♪
∪〃ω〃∪

2014/09/07 (Sun) 17:52 | 桃月 #- | URL | 編集 | 返信

Re

桃月さまへ
コメントありがとうございます。
いやいや、もうなんだか・・・。
陛下が突っ走りました。
ごめんなさい(笑)

2014/09/08 (Mon) 15:25 | あさ #- | URL | 編集 | 返信

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