2010_05
20
(Thu)14:40

狼陛下と側近のアレな湯殿

「りじゅーん、着替えがないよー。」
「その前に髪を拭いて下さいっ。」

湯けむりを纏って湯殿からでた黎翔の足元には、水たまり。
何も持たずに入った彼は濡れたままで出てきたらしい。

「…まったく。侍女は置いてないんですから拭くくらいはご自分でなさって下さい。」
「李順がいるからいいかな、って。」

私は侍女じゃありません、とブツブツ文句を言いながら。
李順は黎翔の髪を拭う。
艶やかな黒髪から落ちる雫が逞しい肩を伝い、二の腕を滑り。
筋肉の流れに沿って転がり落ちる。
その様を眼鏡越しに追うと、雄々しく立ち上がったものが目に入った。

「…陛下、水を浴びなかったんですか。」
「うん…李順がいるからいいかな、って。」

すっ、と。
黎翔の指が李順の頬を撫でる。
ぞくりとするような艶を帯びた紅眼が誘う。

「―――処理の仕方を、教えてくれるな?」
「…仰せのままに。」

李順は水の中に膝をついた。


「…っ、そう、飲み込みがお早い。」
「うっ、あっ、」

そそり立つ自身を握る黎翔の手。
それに李順の手が重なり、上から下まで滑らせる。

「この、くびれがいいんですよね?」
「く―――っ!」

ぐりぐりと指先で捏ね回される敏感な部分。
亀頭と棹の境目を弄り回されて。
黎翔がゆっくりと快楽を享受していく。

「り、じゅ、」
「手が止まっておられますよ。」

ぐちゅっ、と先走りを塗りたくる様に上下に動かされる黎翔の手。

「う、あっ、止まらないっ。」
「ああ…いやらしいですよ、陛下。」

その様子を見つめる李順の舌がゆっくりと伸び、手が後ろに回った。

「う、ああっ、掻き回すなっ。」
「こんなに濡らしていらっしゃるのに?」
「あ――――っ!!」

かぷっ、と先端に歯を立てられて黎翔が反る。
がくがくと震える膝には構わず、ひくつく後孔に侵入した指を動かし続ける。

「だめだっ、そこっ、」
「ああ、ここもお好きですよね。」
「っ、くあ、で・・・っ!」
「そう、そのまま手の動きを早めて…ああ、もう出そうですね。太さが増した。」
「っ、あ!」

ぐっ、ともう一本指が増えて。
仰け反った黎翔の口がいっぱいに開く。

「もう、もう…でるっ!」
「…っ。」

勢いよく迸る白濁が、李順の咥内をいっぱいにして。
飲み込み切れないそれが細い顎に伝い落ちる。

「だめ、だ、吸うなっ。」
「ああ、そうですね。私が味わってしまっては、処理になりませんか。」

しくじりました。
小さく呟いて、李順が綺麗に微笑む。

「では、もう一度…。」
「…っ、今度は、飲むかわりに、」
「ご安心下さい。今度は―――奥まで挿れて差し上げます。」

湯けむりに包まれた湯殿。
誰も知らない朝のひと時がゆっくりと過ぎていく。
2010_05
20
(Thu)11:09

狼陛下の秘密の湯殿

王のための湯殿は、いつでも使用できるようになっている。
それは早朝とて例外ではなく、白い湯けむりが黎翔を出迎えた。
だが今の黎翔に必要なのは、湯ではない。

「水が効くんだよね?」

ようやく落ち着きを見せ始めたとはいえ、未だ天を向きそそり立つ自身。
これを落ち着けなくては朝議どころではないし、この後の宴で平静を保つ自信がない。

宴。
久し振りに妃として登場する夕鈴。
李順が腕によりをかけて飾ると言っていた。
あまり華美な装いを好まぬ彼女だが、今日は少し違う。
華やかな色味の衣装。
大きく開けた襟元からは、先程付けた寵愛の印が見え隠れするだろう。

甘くて滑らかな肌。
すべすべのつやつや。
ちゅっと吸い上げた時の柔らかさと言ったら、想像以上で。

「…くっ、」

ますます、疼く。

何をやっているんだ私は。
今日の宴が終われば、婚儀なんだ。
婚儀の時に夕鈴が纏う花嫁の衣装は、彼女らしく清楚に。
生花が似合う彼女の為に、花園から花を集めよう。
きっと匂い立つように美しいだろう。

匂い…匂い立つ夕鈴の香り。
そう。
先程彼女の花弁に侵入を果たした、指。
そうっと鼻先に近づけて息を吸い込む。

「――――っ、」

ああ、なんて…。
腰の奥がずくんと鳴く。
とろとろと溢れ出す蜜で濡れた花弁も、ぷっくりと膨らんだ花芽も。
僕の舌が這いまわるたびに上がる可愛らしい喘ぎ声も。
ぎゅっと握って離してくれなかった、手も。
本当に、愛しかった。

…手。
そうだ。
この、夕鈴の香りがする手、で。
―――触れたら。

「うっ、くっ、」

ゆっくりと上下させる。
力加減は、そう。
彼女が握ってくれたくらいの強さ。

「っ、あ…っ!」

さっきの感触が蘇って。
あの柔らかな小さい手が僕を愛してくれている、そんな錯覚を覚える。
くちゅっ、と先走る透明の液。
粘つきのあるそれは、夕鈴の手にも触れたはずだ。

僕の出したものが、夕鈴の手に。

「っ――――っ!!」

頭の中に火花が散って。
夥しい量の液体が迸る。

「っ、っ…あ、」

こんな姿、絶対に。

「夕鈴には、見せられない…。」

珀黎翔、21歳。
ようやく処理の仕方を覚えた彼に、眩い朝日が降り注ぐ。